現在すすんでいるグローバル化は、少し前のように、アメリカの都合でアメリカの影響を世界へ拡大していくというものとは、まったくちがっています。
現在のグローバル化の背景には、ネットの拡大や教育をうけた低コストの労働力がさまざまな要因から大量に世界市場に流入してきたことなどによります。交通手段の発達による影響などもあります。
ほとんどあらゆる商品の製造過程を何十、何百という部分にわけることができるようになっています。その製造工程を、何十カ国に分散する製造拠点にわりふって、最終的に組み立てて何十カ国に販売するということがはじまっています。
「従来の生産活動がいまやすっかり解体されてしまった」と指摘されています。(このことは、わが社の生産活動にも取り入れられるべきでしょう)
そのグローバル化は、まだその兆しにすぎないので、すさまじい勢いで拡大していくでしょう。そのプロセスで、担い手となるグローバル人材が大量に必要になります。そのことがあらたな中流層をうみだしていると指摘されています。
グローバル化もまた、格差拡大の要因のひとつです。世界で進行する高齢化と人口減少は、グローバル化とあいまって、ほとんどの労働者の平均賃金をぐんぐん押し下げています。日本でもそれは目立っている。
そのなかで、グローバル時代に積極的に対応する企業の中枢をになう教育をうけ、スキルをもつグローバル人材は、より高収入をえて、あたらしい中流層を形成しはじめている。
そのあたらしいグローバル人材は、中国をはじめ各国で「人類史上類例のない規模」で、世界的な生活水準の向上をうみだすとみられています。
ところで、現状でいうなら、日本はこのグローバル化に大幅に取り残され、急速にあとを追いかけようとしています。いっきにすすめなければならないというあせりもあります。
いま、世界でグローバル人材が大量に生み出され、あたらしい労働者の大規模な移動がうまれるプロセスが進行しているのです。そこに、巨大なビジネスチャンスもある。
教育をうけ、学びぶ。強い学習意欲と向上心をもった人達のみにチャンスがあります。とりのこされた大多数のひとたちは、生活水準がどんどん下がっていきます。わたしたちは、意欲をもつ人達にチャンスを提供していきたい。
こんな大規模な激動は、人類史上、かつてなかった。激動は、政治・経済の大混乱もともなっています。激動は、国の枠をこえています。
激動は、すべての人にとって、チャンスです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます