昨年回収に成功した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルの中から大量の微粒子が発見され、その多くが小惑星イトカワ由来と判明しました。
サンプルキャッチャーは2つの部屋に分かれており、先に開封・分析が始まっていたA室から得られたサンプルを、各研究機関に配分して、初期分析が行われることになりました。
下記URLで、各研究機関の分析計画を見ることができます。
はやぶさカプセル内の微粒子の初期分析の開始につ . . . 本文を読む
No.565 2011/11/18作成
Rhea, Rings and Dione - False Color Image
NASAの土星探査機カッシーニが1月11日に土星の衛星レアに接近しました。
この画像は狭角カメラで撮影したものですが、紫外線、緑色光、赤外線で撮影された画像を疑似カラー合成してみました。
画像の下側には手前にある衛星レアの地表が写っています。
その向こう側にはリングが、さ . . . 本文を読む
No.564 2011/11/16作成
Rhea High Resolution Mosaic 2
拡大画像はこちらをクリック
NASAの土星探査機カッシーニが1月11日に土星の衛星レアに接近しました。
狭角カメラで撮影した7枚の高解像度画像を、組み合わせてモザイク画像にしてみました。
レアの表面は無数のクレーターで覆われていますが、よく見ると溝や断崖のような地形があちらこちらに見られます。 . . . 本文を読む
No.563 2011/11/15作成
Rhea High Resolution Mosaic
NASAの土星探査機カッシーニが1月11日に土星の衛星レアに接近しました。
狭角カメラで撮影した4枚の高解像度画像を、組み合わせてモザイク画像にしてみました。
レアの表面は無数のクレーターで覆われていますが、よく見ると溝や断崖のような地形があちらこちらに見られます。
レアは直径1528kmの大型の . . . 本文を読む
今月からやぎのツイッター(Yagi on twitter)で最新ニュースの配信を始めました。
ブログの編集より楽!!!リンクを貼るのも簡単!
そんなわけで気になったニュースをすぐに書き込んで紹介できるので、ニュース速報にはツイッターを使っていこうと思います。
ニュースについての詳しい解説等は、これまで通り当ブログの最新ニュースコーナーで配信するつもりです。
尚、ツイッターでは、当ブログの更新 . . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。
本年も「やぎの宇宙旅行」「やぎの宇宙ブログ」を宜しくお願い致します。
また、本日から「やぎのツイッター」を本格的に運用していきます。これまでは実験的にブログの更新情報等を載せていましたが、最新ニュースの紹介等は、即時性の高いツイッターを使っていこうかと思います。面白いニュースはこれまで通り「やぎの宇宙ブログ」で画像等も使いながら詳しく解説していきたいと思います。 . . . 本文を読む
2010年も、宇宙・天文に関する様々な出来事、新発見がありました。中でも世間をにぎわせたのは、何と言っても小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還でしょう。小惑星イトカワのサンプルも発見され、歴史的快挙となりました。
「はやぶさ」が打ち上げられたのは2003年。私も打ち上げを心待ちにしていた一人でした。この「やぎの宇宙旅行」を立ち上げたのは2004年。翌2005年には「やぎの宇宙ブログ」を立ち上げ、その . . . 本文を読む
12月7日、日本初の金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入は失敗に終わりました。
第5部では、「あかつき」が金星周回軌道投入に向けて噴射を始めてから、軌道投入に失敗し、ようやく地上との通信が確立されるまでの戦いを、「あかつき」の側からの視点で振り返ります。
今回は、時系列で書いてみます。
X月X日 燃料の逆流を防ぐために設置されている逆止弁CV-Fが閉塞。(閉塞の時期や原因は調査中)
1 . . . 本文を読む
「金星周回軌道投入に挑んだ24時間」と題して、今回の失敗の原因について考察してきましたが、新たな報告書も出されたので、特集を延長して続けていきます。
第4部は、今回のトラブルの根本的な原因と考えられる逆止弁CV-Fについてです。
CV-Fに一体何が起こったのか、現在分かっている範囲で解説していきます。
1. CV-Fの機能
金星探査機「あかつき」の軌道制御エンジン(OME)は、燃料と酸化剤 . . . 本文を読む
No.562 2010/12/29作成
Akatsuki trouble
日本初の金星探査機「あかつき」は、12月7日金星周回軌道投入に失敗してしまいました。
12/27にJAXAが公表した報告書によると、失敗の直接の原因は姿勢異常による軌道制御エンジンの停止であり、姿勢異常を引き起こした根本的な原因は、燃料タンクを加圧するための配管の途中に設置されている逆止弁CV-Fの閉塞であると、結論付け . . . 本文を読む
小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子のサンプルが、各研究機関に配られて、分析されることになりました。比較的大きな粒子が配られるということです。研究機関の公募が行われ、1月下旬に配られるとのことです。いよいよ本格的な分析が始まります! . . . 本文を読む
昨日、金星探査機「あかつき」の軌道投入失敗についての原因調査の報告書が公開されました。
前回の報告書で、原因として熱流束過大、フィルムクーリング不良、スロート後方後燃え、不安定燃焼、インジェクタ噴射方向異常の5つが候補として挙げられ、そのうち熱流束過大は逆止弁CV-Fの閉塞が原因となりうると報告されていました。
今回の報告書では他の4つの候補についても分析が行われ、何れも逆止弁CV-Fの閉塞が原 . . . 本文を読む
12月7日、日本の金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入は失敗に終わりました。
第2部で解説したように、噴射開始から152秒後に起きた急激な姿勢の傾きにより、OMEの噴射が中断されたため、減速が不十分で周回軌道に乗れなかったと考えられます。突然の姿勢の異常は何故起こったのか、第3部ではさらに掘り下げて分析していきます。
1. 失敗原因解明の手法について
JAXAでは、FTA解析と呼ばれる方 . . . 本文を読む
12月7日、日本の金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入は失敗に終わりました。
第2部では探査機のデータから読み取れる異常とその解釈、そして軌道投入失敗の原因についての調査の進捗状況を解説します。
1. 噴射開始時から152秒後までの異常
軌道制御モードへの移行までは特に異常はなかったようです。ところが、8:48:00に軌道制御エンジン(OME)の噴射が始まると、異常が現れます。
ここでエ . . . 本文を読む
今年地球に帰還を果たした日本の小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中に、小惑星イトカワ由来の塵が含まれていたことは、既にお伝えした通りです。
一昨日、仙台市内で開催された市民講座で東北大学准教授で地球宇宙化学が専門の中村智樹先生の講演を聞く機会があったので、かいつまんでご報告いたします。
尚、写真撮影は一切禁止だったので、文章のみです。
内容は主にカプセル開封・サンプル分析についてで、最 . . . 本文を読む