土俵の周りには試合を進行する裏方が待機していた。選手の入場を案内する係、勝敗を記録する係、賞品を準備して行司に渡す係などである。一段目の写真は表彰状に氏名を記入する係の女性である。二段目の写真は優勝者の氏名が記入された賞状で、筆ペンによる書き入れでしたが、達筆な筆跡で書き込まれていた。
会場入口には優勝廻しが飾られていた。廻しの下部には刺繍で、「南大東村豊年祭奉納相撲」と文字入れされ、図柄の右下には村章が描かれていた。この相撲大会が村を挙げての大事業であることを示しているようであった。また、相撲場の近くには、優勝を讃えるため、歴代優勝者の氏名を掲げた掲示板が設置されていた。江戸相撲は昭和32年以降、沖縄角力は昭和38年以降の優勝者の名札が嵌め込まれていた。不思議なことに、いずれの相撲でも平成30年の優勝者で記録が終わっていて、令和の時代の記録は見かけられなかった。掲示を忘れたのか、後でまとめて掲示するのかは不明であるが、なるべくなら最新の優勝者名も掲示して戴きたいと思うのですが。
五段目の写真は、土俵に置かれた籠である。沖縄特産のクバの葉を編んで手提げの籠に加工し、中には清めの塩が盛られていた。本州の相撲場では、清めの塩は竹製の籠に盛られるのが通例である。この独特の籠を見ると、ここは沖縄なのだ、という実感が湧いてきた。
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