マスコミ報道に惑わされず、本質を捉える感性を!

2013-05-28 14:18:13 | 日記
渦中の人、橋下市長は、昨日、記者会見を開き、問題発言に対する弁明と謝罪を行いました。
しかし、各国の記者からは、なかなか手厳しい意見がありました。この問題は一筋縄ではいかない現状を露呈してます。
彼の真意は国柄によってその受け止め方の違いがありました。更に今後の彼の進退まで問われる意見もありましたが、参議院選挙でその審判は下されるのでしょう。支持率も落ちてしまい、民主の次になりました。

やはり、橋下氏は普段からのマスコミに対する挑戦的な発言がマスコミから取り上げられる内容に不利に働いたことは否めません。

僕は橋下市長を味方するわけではないのですが、誰しもが、不快に感じていること、しかし、立場上怖くて話せないことをしっかり発言出来ることはその資質を認めています。

現自民党は橋下市長を暗闇に葬るようなことは絶対にしてはいけなと思います。この一連の問題は根が深く
一言で解決できる問題ではありません。何故なら外交、安保、経済に影響する非常に難しい事案であるからです。

安倍首相は戦後レジームからの脱却を推進すると発言しましたが、この一連の問題こそその発言にリンクすると思います。

橋下市長は先鋒として一石を投じた形になりました。その結果、近隣諸国からは根強い怨恨、アメリカからは
戦犯という汚名をいまだ着せらる、実態を観させられました。

僕は前篇でも記述しましたが、この事象を絶対、次の世代に持ち越すことは許されません。

安倍首相はアベノミクスで追い風を感じているでしょうが、今が正念場だと思います。

そして、僕たち国民は本質を見極める目を養いマスコミに惑わされず、これからの日本をしっかりとカジ取りができ、諸外国に対して厳然たる歴史的事実を発信して日本の立場を明確にできる人材をこの参議院選挙で支持してゆこうではないでしょうか。

森の木々が騒めき、アッという間に白い馬が…。

2013-05-28 10:54:05 | 日記




  白い夢
                     渡辺れいん

霧が立ち込めた青い空気の中で、木々は白く無風の中に佇んでいる。
まるで、東山魁夷の絵画の世界のような静かな森の中だ。
すると、遠くの方から微かなざわめきが近づく。
何かが静かに近づいてくる。
一心不乱に近づいてくる。
目の前の白い木々の揺れが大きくなった。
そのうちアッという間に
白い影のような馬の美しい姿が見えたかと思うと
風のように木々を揺らして走り抜けてゆく。
悠然とそして優雅に白い木々の間を滑りぬけて行った。
白い木々は追い風を送るように白い馬の駆け抜けた後を揺れ動いている。
その白い馬はまだまだ森の中を駆け抜けている。
其のたびに白い木々はざわめき、そして、森は静寂に戻る。
その繰り返しが何度も何度も続いてゆく。青い空気の中で。
そのうちに森の中を抜けて青い湖畔にその白い影はたどり着いた。
すると、急に足を止めて白い自分の影がまたもう一つの白い自分と瓜二つ
の姿を眺めていた。今駆け抜けた木々と同じ白い木々も映えていた。
白い馬は優雅に頭を下げ、湖面に口を近づけた。
森の中を走り抜けたことは嘘のように静かに湖畔に佇んでいる。
何もかも静寂の中に押し込まれている。
青い空気も青いままだ。
時間の観念などまったく通用しないずっと以前からそうだったように
悠久の静寂のままだ。
そのうちに白い影は頭を擡げ反り返ったかと思うと、
その背に白い羽が突然、現れ、白鳥が湖面を飛び立つように何度か羽を
ばたつかせたかと思うと湖面に映る白い影が揺れ動き湖面を横断して瞬く間に
白い影が小さくなって行った。
そして白い影の眼下には青い色に白い毛細血管のような筋が浮き出ていた。
白い影はどんどん上昇して青い空気の中でついには、白い星となった。その星は輝きを増し美しい星となった。
湖畔は依然として青い森の中に閉じ込められてそっと息を潜めている。
そして、
湖面に映っていた白い輝きは流星となって果てしない空に消えた。

歴史は夜に創られる。が、不思議な夜には猫が現れる。

2013-05-28 06:17:10 | 日記



黒猫の呪い       
                  渡辺れいん

社の森は騒めき始め方々の社の空に
荒々しくオーロラが蠢きだした。
穏やかだった月夜の空には次から次へと雲の流れが速くなる。
誰もが寝静まった真夜中の出来事
犬の遠吠えが仲間を呼び覚ます
そろそろ空の星々は怯え始めたように輝きを増す
一体、何が起こったのだろう
誰にも気づかれず社の空に起きた異変
すると空に映った猫の目二つ
金の目と銀の目が睨み始める。
地上では竜巻が起こり社の森を巻き上げる。
稲光を発しながら巻き上げる。
竜巻は社ごとに何本も狂った空から舞い落ちる。
金の目と銀の目は月の何倍もの大きさで地上を睨みはじめた。
神々の怒りだろうか、
何者もこの怒りは止められない。
この世の終わりなのか
オーロラは激しくうねり終には爆発を起こした。
爆発したオーロラは溶岩のように
ドロドロと混ざり合って炸裂した。
花火の大輪が連続して次々に炸裂してゆく
その大輪は黒い大空に広がって行った。
地上の竜巻は何本も上空に吸い込まれオーロラの中に消えてゆく
上空から吹き降ろす風は社の森をざわざわと揺らしている。
すると、炸裂したオーロラは瞬く間に消え去り、
空の星々は穏やかに輝き始めた。
地上の風もいつの間にか止んでしまった。
そしていつものように静かな真夜中の光景に戻った。
空に映った金の目と銀の目は木の上で横たわる黒猫の目に変わった。
黒猫の目には静かな月夜の空が映っている。
じっとして動こうとしない。
随分経った頃、黒猫は
身を翻して暗闇に消えていった。
社の森はいつもの威厳を保って
いつもの静けさに戻った。