今回の特別公開は高山寺の遺香庵、金戒光明寺、立本寺、光雲寺です
高山寺(世界遺産)はお茶の発祥の地と言われ、鳥獣人物戯画で有名な寺です、鎌倉時代に再興した明恵上人の700回遠忌の時に作庭された路地庭園(7代目小川治兵衛の作)で今回修復された茶室「遺香庵」を特別公開しています。
期間は11月6日まで、拝観料は400円ですが別途入山料500円が必要
金戒光明寺は幕末に京都守護職の会津藩主・松平容保が本陣を置いた新撰組ゆかりの地で、地元では黒谷さんと呼ばれています、境内には大河ドラマの主人公「江」や「春日局」の供養塔が祀られています、庭園は池と紅葉が見事に映える池泉回遊式です、御影堂には運慶作の文殊菩薩や吉備観音が祀られています、今回は山門楼上に安置された非公開の釈迦三尊と十六羅漢像が堂内で間近で拝観できます(山門修復の為)、また、大方丈では「虎の襖絵」、「松の図」などの障壁画があり、 虎の襖絵はふすまを動かすと虎の数が変わる仕組みになっています。
期間は11月5日~12月4日 時間は9:00~16:00 料金は600円
立本寺は鎌倉時代末期に創建された寺で庭園は江戸時代に作庭されたものですが、今回修復された紅葉の映える枯山水の庭園です、本堂には江戸中期の絵師・渡辺始興筆の十六羅漢図の壁画が描かれている、日蓮様式の客殿では寺宝を特別展示しています。
期間は11月5日~12月4日 時間10:00~16:00 料金600円
光雲寺は臨済宗南禅寺派の塔頭寺院で「江」の娘で後水尾天皇の中宮となった東福門院和子の菩提寺です、本尊の釈迦如来像、東福門院和子の木像と画像、運慶作の聖観音菩薩や菊のご紋、葵のご紋の刻まれた仏舎利塔が特別公開され、東山を借景とした庭つくりで有名な7代目小川治兵衛作の池泉式庭園は池と紅葉との調和のとれた見事な庭園を見ることが出来ます。
期間は11月21日~12月4日 時間9:00~16:00 料金600円