私の地元は
地震が来たら津波が来る
と言われて育った
小学生は6年間ヘルメットをかぶり登校
5年生になると30分間界詠なるものがあり
足のつかない競技用のプールで30分間ひたすら耐える
泳いでも、浮かんでいるだけでも構わない
とにかく岸に上がらず足のつかない水中に居る
毎年の恒例行事だとみんなその程度だった
10年前の津波
本物の津波を見て、ただ事ではなく
今に来ると言われて育った私には
ヘルメット登校も30分間界詠も
生きるために必要な事だったんだと気付いた
何故30分間浮いてなければならないのか…
あのドス黒い津波に30分間耐える力
その場でできるかどうかはわからないが
30分間やり遂げた経験は自信に繋がり、浮いて過ごす選択肢もありだと思い出せるかもしれない
まだ今でも30分間界詠は続いていると聞いている
現在住んでいる地域は小学校で泳ぎ方の指導すらいい加減でスイミングに通わない子どもは泳ぐ事ができない事が多い
しかし、着衣水泳や身近なものを浮き輪がわりにして身を守る指導はある
実際何がどう役に立つかは
なってみないとわからない
その時に思い出せる事が
どれだけ体験や情報としてあるか
生きるために必要なこと