西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

福井市、行政視察報告

2008-10-29 20:53:30 | Weblog
 昨日は福井市の福祉行政、特に地域福祉の現状と「計画」への期待を要覧に基づき、列記いたしました。
課題について、学んできたことも報告いたします。
1、活動拠点の実情
地域の場所で、確かに公民館は集まりやすいのですが、(公民館の有効利用)
特定の人の、特定の使い方に偏る傾向がある。これからはもっと活動の輪を広げ、人と人、或いはグループとグループが交流できる核となる拠点が必要になってきている。(津島市では、指定管理者制度により、管理運営が民間に委託されているため、有効に使われているか)

2、地域福祉活動をコーディネートできる人材の育成
これからの地域福祉の未来を考えると、「人と人とをつなぐ役割、顔の見える人間関係づくり」が大切であることを教えられました。
特に、地区社会福祉協議会(小学校単位=公民館単位)は充実しており、地区内の民生児童委員・自治会長・老人会・婦人会・保健衛生推進員・公民館職員等地域の各種団体が協力して活動を行っているのですが、地区社協の事務局を兼ねる<福祉委員=地域福祉コーディネイター>の存在が大きく、地域福祉の視点でその活躍は目を見張るものがあります。

3、自治会型デイホーム事業
46地区社協、51区域、443会場では、月4回を基本に、65歳以上の高齢者を対象に閉じこもり防止、寝たきりや認知症の予防を目的とした住民参加型の介護予防事業が定着していることは、素晴らしいことであります。
健康づくりの情報発信と介護予防の拠点として、津島市も参考にしてみてはどうかと思います。
(実績と効果)
市内442会場で2、873回開催、年間参加者数61、071名

利用者43,493名(実人数、8,142名)
65歳以上の人の参加率、13%
75歳以上の人の参加率、18%

*気分が良くなった、大変良い、73%
*外出の頻度が増えた、健康・体力維持88%
*友達が増えた、楽しい、63%
*災害時にも効果がある。

4、社会資源の最大限の活用
課題として、役員の兼任と高齢化の問題は避けて通れず、活動・行事・窓口の統一化と周知の方法を探り、いかに効率よくネットワークを築くことが大事であると聞かされました。
社会資源の情報提供の窓口を充実させる工夫も伺うことができました。


福井市の地域福祉課の方々には大変貴重な時間を割いていただき、厚く御礼いたします。それと共に我々の学んだ知識を持ち帰って検討し、地域に還元できるよう努力したいと思っております。