西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

行政視察、島根県・大田市

2009-01-20 21:41:05 | Weblog
行政視察報告;新生クラブ(垣見信夫、西山良夫)
島根県大田市、行政視察報告
対応いただきました方;太田市議会事務局次長・小林公司様
                 庶務係長・小谷直美様
             太田市地域政策課・島林大吾様
平成20年度、太田市市勢概要より、
平成17年10月に合併、人口40,699人
島根県中央部に位置し、日本海に面した、面積436.11平方キロメートル
急峻な中国山地が迫り、山林原野が多く、平たん地が少ない。
当地域の中央部には2007年に世界遺産に登録された「石見銀山遺跡」、南東部は大山隠岐国立公園に属する「三瓶山」があり、古くからの歴史を伝える史跡・文化財が点在している。
産業は農林水産・鉱工業が主体、観光は年間100万人以上の入り込みがある。

1、 協働による「まちづくり」の推進について
(1)、まちづくり委員会について、取り組みと状況と今後の課題
大田市は平成17年より協働による「まちづくり」をスタート、市内を7つの
コミュニティブロックに分け、各々の地域にまちづくり委員会を設置、地縁型コミュニティの育成を行い、「協働によるまちづくり指針」を策定。
平成19年度にはテーマ型コミュニティの育成に乗り出し、公共サービスの協働推進を全市に波及させる目的で「市民提案型協働モデル事業」を実施。
地域の課題の調査・研究や地域づくりの実践活動、市政への提言、地域リーダーの育成等、地域の振興・市全体の発展に向けた活動を期待。

平成19年に世界遺産登録された「石見銀山」遺跡」を抱える都市として脚光を浴びるが、行政を取り巻く環境も激動しており、これらに対応できる地方自治や行財政基盤の確立が求められている。
(今回、時間の制約上、遺産センターの立ち寄り、見学にて終了いたしました。本来なら時間をかけてその伝統文化・歴史を学ぶべきでありますが、目的外でありましたので、資料を提供していただくことに留めました。)

(2)、まちづくり研修事業について
☆コミュニティ機能の維持・活動の活性化を図ることが可能な単位
☆協働による「まちづくり」を推進することに対する意識改革
☆地域を牽引するリーダーの育成と研修
 自主的な取り組みの定着化、情報の共有化と市民の意見を反映できるコーディネイターの存在

(3)、提案型協働モデル事業について
NPO法人設立に関する市民講座の開催
「石見銀山」行動計画(協働会議による進行管理)
☆世界遺産に登録されるに至った価値の評価
 「石見銀山」にリンクされた地域資源を活かしたまちづくり計画
 地域経済の活性化と市民の主体性における一層価値を高める工夫
☆市民活動団体などの活躍
 「石見銀山」の価値を表現するブランドイメージ(共通認識)を確立
 イメージの具現化や効果的なPR活動の展開
 「空家」活用の推進
☆登録後の課題
観光客の受け入れ体制と銀山ガイドの養成・充実
移動手段の確保(高齢者・歩行困難な方・障害者からの不満)
住民の日常生活に支障をきたしている煩雑さ


 
今後、多様な市民ニーズに対応し、安心して暮らせる豊かな社会を創造するために、
従来の行政中心の対応では答えられない。わが市でも社会情勢の変化や厳しい財政状況の下で新たな「協働」による公共サービスを提供していくシステム作りが必要であります。我々も今回行政視察させていただきました「大田市協働によるまちづくり推進指針」を参考に、先ず市民と行政が同一の目標を掲げ、ともに考え、行動する意識と姿勢の共有化が重要であると認識いたしました。
よく内容を把握し、検討を重ね、「まちづくり」に資する事業展開と市政において
この考え方を基本に、津島市の発展と福祉の向上に努めていきたいと思っております。

平成20年11月、津島市議会・新生クラブ(垣見信夫、西山良夫)