9月の4日から5日にかけて箱根の芦ノ湖へドライブに行って
参りました。
湖畔が見渡せる湖尻にあるメンバー制のホテルに一泊しました。
この日は土曜日で日差しが強くボートで4時間ほど湖上にいたら
すっかり日焼けしてしまうほどで、日陰を求めてボートの操縦を
するのも楽じゃありませんが、それでも湖から見る箱根の山々は
実に気持ちの良いものでした。
明くる日は雨で仙石原にある箱根ラリック美術館へ行きました。
この美術館は今年の3月にオープンしたばかり。
新しくて綺麗な美術館です。
ラリックはルネ・ラリック(1860~1945)といい、若くして
カルチェ社からアクセサリーのデザインを頼まれるほどの実力
を持っていたひとです。フランスのアール・ヌーボーからアール・
デコにかけて芸術の花が咲いた時代に生き、宝飾細工人から始
まり、舞台アクセサリーから部屋のインテリアなどを手がけ、
特にそのガラス細工の素晴らしさには眼を奪われます。
ガラスに係わるデザイン、細かい細工、微小なものからエクス
テリアまでその作品は多種多岐にわたり、オリエント急行の内装
にまでラリックの作品が使われています。(美術館の横に本物の
オリエント急行が陳列してあり、その中にラリックの作品がその
まま残されていて見ることができます。ただし有料です。お茶と
お菓子にガイドの説明付)。
ラリックは後年フランス政府から彼の偉大な芸術性に対し表彰
されています。
このクルマの写真では良く見えませんが、ボンネットの一番前の
部分に(ロールスロイスなど高級車に良く見られる飾り)ラリック
の作品が取り付けられています。ちょっと写真が小さくて残念です。
ともあれ、このラリックが生きた時代は日本も明治になってやっと
西洋文明が入り、フランスやイギリスに追いつき追い越せの時代で、
日本の焼き物やら絵画なども海を渡り万国博覧会に出品された時代
です。
若き日のラリックは西洋とは異なる日本の芸術性をどんな感性で
捕らえて、自分の作品に反映させていったのでしょうか。
このへんのところも作品を見る上で大変興味深い歴史背景です。
日本は時の幕府や薩摩藩などが1867年のパリ万博から出品して
いますし、ラリックの生きた時代でも1878年、1889年、1900年、
1937年にパリで万博が開催されています。特に1889年にはエッフェル
塔が建てられたり、1900年の万博ではエミール・ガレやルイ・ビトン
らも出品しています。
ラリックの青年時代は洋の東西を超えて国際的に芸術の花が咲きそ
ろった時代でもありました。
このラリック美術館は必見です。日本であれだけのコレクションが
一ヶ所で見られるのはここだけです。箱根にお出かけの際は是非
足を延ばして見て下さい。
参りました。
湖畔が見渡せる湖尻にあるメンバー制のホテルに一泊しました。
この日は土曜日で日差しが強くボートで4時間ほど湖上にいたら
すっかり日焼けしてしまうほどで、日陰を求めてボートの操縦を
するのも楽じゃありませんが、それでも湖から見る箱根の山々は
実に気持ちの良いものでした。
明くる日は雨で仙石原にある箱根ラリック美術館へ行きました。
この美術館は今年の3月にオープンしたばかり。
新しくて綺麗な美術館です。
ラリックはルネ・ラリック(1860~1945)といい、若くして
カルチェ社からアクセサリーのデザインを頼まれるほどの実力
を持っていたひとです。フランスのアール・ヌーボーからアール・
デコにかけて芸術の花が咲いた時代に生き、宝飾細工人から始
まり、舞台アクセサリーから部屋のインテリアなどを手がけ、
特にそのガラス細工の素晴らしさには眼を奪われます。
ガラスに係わるデザイン、細かい細工、微小なものからエクス
テリアまでその作品は多種多岐にわたり、オリエント急行の内装
にまでラリックの作品が使われています。(美術館の横に本物の
オリエント急行が陳列してあり、その中にラリックの作品がその
まま残されていて見ることができます。ただし有料です。お茶と
お菓子にガイドの説明付)。
ラリックは後年フランス政府から彼の偉大な芸術性に対し表彰
されています。
このクルマの写真では良く見えませんが、ボンネットの一番前の
部分に(ロールスロイスなど高級車に良く見られる飾り)ラリック
の作品が取り付けられています。ちょっと写真が小さくて残念です。
ともあれ、このラリックが生きた時代は日本も明治になってやっと
西洋文明が入り、フランスやイギリスに追いつき追い越せの時代で、
日本の焼き物やら絵画なども海を渡り万国博覧会に出品された時代
です。
若き日のラリックは西洋とは異なる日本の芸術性をどんな感性で
捕らえて、自分の作品に反映させていったのでしょうか。
このへんのところも作品を見る上で大変興味深い歴史背景です。
日本は時の幕府や薩摩藩などが1867年のパリ万博から出品して
いますし、ラリックの生きた時代でも1878年、1889年、1900年、
1937年にパリで万博が開催されています。特に1889年にはエッフェル
塔が建てられたり、1900年の万博ではエミール・ガレやルイ・ビトン
らも出品しています。
ラリックの青年時代は洋の東西を超えて国際的に芸術の花が咲きそ
ろった時代でもありました。
このラリック美術館は必見です。日本であれだけのコレクションが
一ヶ所で見られるのはここだけです。箱根にお出かけの際は是非
足を延ばして見て下さい。
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