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HDR写真 (ハイダイナミックレンジ写真)を中心に、ときどき(3DCG・建築パース・酒・サッカー・音楽・囲碁)など

また捕まった。

2009年10月14日 21時54分27秒 | ■ announce
昨日は久々本気モードの撮影活動に出た。
愛車の2輪リムジン『オレンジロード急行号』(←知ってるシトおらんやろな~、昔の映画のタイトルをつけた自転車)で。
有楽町駅近くで撮りたい所があったので自転車を置こうとした。
この一帯歩道のどこにも自転車は置いてないことに気付く。
さすがに1台だけ置くとゆうのも気が引ける。
そのへん見て回った。

角を曲がろうとしたら、ヤヴァイ、サツだ。
自転車に乗った制服が見えた。
ハンドルを180度曲げて今来た道を戻る。
ゆっくりと。
(なんで、サツだと認識したとたんUターンしたんだろ?)
いつもの疑問を抱きながらもその場を逃げるように遠ざかる。
なんとなくイヤな背後霊を引きずってる感じはした。

大きなビルと一体の総合施設が1ブロックまるごとある。
その角を曲がろうとしたとき、
「もしもし。」後ろから声をかけられた。
「はぁ?(げ、やっぱしついて来た。)」
「自転車のスタンドが半分しか上がってないですよ?」
振り返るとさっきのケーサツ官。
ふたりいる。
TVで見た通り二人一組でユニットを形成してる。

「あ、ど~も、これちょっとあまいんですよ。」とおどおどしながら答える。
(なんで、悪いこともしてないのに低姿勢なんだ?オレは。 つか、マニュアルにあんのかい?その整備不良をつく話しかけ方っ)
「ふ~ん、ちょっと防犯登録調べさせてもらってもいいですか?」と意外とイケメンの24歳くらいのほ~。
オレ「あ、えっと、あの、(おどおど)いいですよ、ど~ぞ。」

も~いっぽ~の苦虫かみつぶしたよな顔した25歳くらいのほが番号見て本部に連絡してる。
なんだよ、口頭かい、ジャックバウワーみたく端末でコード読んで転送せんのかっ?
その間、オレは自分の卑屈さを覆い隠すよ~にイケメンケーカンのほ~に話しかける。
「このへん、自転車停めるとこないんですかね~?」
「え~っと、あることはあるんですよ。ほら、むこ~に古い様式の建物見えますよね?あれ、明治生命館てゆうんですけど、あそこの裏手に駐輪場あるんですよ。」
「あ、そ~なんですか。」
「なにぶんここらは地価が高いんで駐輪場なんてとてもとても。」
「そ~ですよね~、資本主義の原理ですよね。」

苦虫が確認したらしくイケメンに目で合図。
「あ、ど~もすみませんでした。」とイケメン。
「え? なんですか? オレがドロボーしたとでも思ったんですか?」
「あ、いや、そ~じゃなく、いちお職務なんで。」
「職務だからってビンボーで温和でシャイな一市民を窃盗犯同然の扱いして済むと思ってんですかっ!?」
オレから今までの卑屈さが秋の一陣の風に連れ去られた、のは自分でもわかった。

「だいたいやな、おめ~らケーカンはシトを見たらドロボーと思え、捕まえたら点数上がるぞ、としかおせ~られてねんだろっ、おー?」
「え、いや、決してそんなわけでなく・・・」
「い~~や、そ~だ、絶対そ~だ! このガラスのよなハートを傷つけたおとしまえをど~つけてくれんだよ、わりゃ。」
ふたりでぼそぼそ善後策を練ってる。

「では、こちらのほ~へ」とイケメン。
「どこだよ!? 浅見光彦のに~ちゃんとこか?」
「いや、お客さんね、有楽町近辺にはうまい焼鳥食わせるとこあるんですよ。」イケメン
「お~、どこだ、ここか。」ボコッと苦虫の頭をどつく。
「あ、痛っ。」苦虫はまだ不満そな顔。
「おめ~な、こら、昔の◯城巡査に◯葉女中じゃね~か、そのつらは。おらおら」
「すみませんすみません、も~しません。」と泣きじゃくり、苦虫は泣虫になった。

「ここですよ、おに~さんっ」イケメンがおね~言葉に変わってる。
「ぬわあ~んじゃこりゃ、婦人ケーカンイメクラじゃね~か。」
「あ、ここのこと絶対シトにゆっちゃダメですよ。政権交代してから無駄使いとかバレるとまずいんすよ~。」泣虫も立場がわかったらしい。
「へ、こんなとこも経営してるんだ桜田門は。で、どこから調達してくるんだよ、この婦警コスは?」
「お客さんお客さん、実はこのコらじぇ~んぶモノホンの婦警、しかも下は18から上は24まで。」
「ほほ~、キミらも国民のために働いてるのだね~。」

と、冤罪をお水に流すシステムにまんまとはめられた秋の1日ではあった。

注:途中まで実話で途中からフィクションですので実在の人物建物等とは関係ありません。