毎年この季節愉しみにしている皇帝ダリアの花が咲いた。
雲ひとつない晩秋の青空に映える薄桃色の大輪の花。
ため息が出るほど高貴な気品を湛えて美しく咲き誇る。
今年で4年目になるが、背丈は5m以上にもなっていて
まさに手の届かない高嶺の花…といった感じがする。
めっきり花数が少なくなり、殺風景な景色が広がる中
皇帝ダリアだけが得意満面で誇らしげに咲いている。
その姿は圧倒的な美しさで見る者の心を惹きつける。
一年の花のシーズンの締めくくりを飾るにふさわしい
千秋楽の大物役者の登場…といったところだろうか。
この皇帝ダリアの花が散る頃には本格的な冬が来る。
北風に最後の花びらが舞い散るまで愉しみたいと思う。