「130年余りの歴史をもつ米映像機器大手イーストマン・コダックEK.Nと同社の米子会社は19日、連邦破産法第11条の適用による事業再編をニューヨーク州の連邦破産裁判所に申請した。2013年中の事業再編完了を見込んでいる。」と言う記事を見た。
コダクローム、エクタクロームなどプロの使用するリバーサルフィルムはほとんどがこのフィルムだった。 企業人として同じフィルムメーカーの富士フイルムとKodakの行く末を興味を持っていたのだが・・・・富士の最近の多彩な経営活動とは反対のフィルムに絞った経営をしていたそうだが。
昔のレコード針のナガオカのような道を辿るとは・・・感慨深い物がある。
デジタル全盛には幾ら魅力的な色彩のフィルムと言えども時代の流れには逆らえなかったようだ。しかし、Kodakは世界で最初にデジタルカメラを作った会社だったはず・・・プロ用の大型カメラのCCDもKodakの物が評価が高かった。何がこの様にしてしまったのだろうか。「成功体験への埋没」の例として歴史に名を残しそうだ。
まだ、645で銀塩を楽しんでいる私には、最近ではE100VSをよく使っていたのだが、寂しい面もある。富士フィルムさんまだフィルム作ってくださいよ。
Kodakの 経営破綻について、富士フイルムHDの古森重隆社長は「コアビジネスを失った時に、それを乗り越えることに成功した会社と乗り越えられなかった会社がある ことを示している」とコメントした。SMBC日興証券の三浦和晴シニアアナリストは、「複数の事業を抱える日本の会社は利益を出しにくい一方、業態転換は しやすい。日本型経営と米国型経営の光と影が出た」と指摘している。