晴れのち曇り。夕方ぽつりぽつり雨。きょうは、73回目の憲法記念日。振り返れば憲法とともに生きてきた半生。「逃げろ」の一声で防空壕から逃げ出した名古屋空襲の恐怖、疎開先猿投村での貧苦の配給米生活がわが脳裏に焼きついている。柿畑に落ちた柿を拾っていたらリュックを背負った復員兵が「柿をわけてください」といい、3円だったか5円だったか忘れたが硬貨を受け取って家に帰ったら母親にこっぴどく叱られたことを想い出す。日本が戦争をやめたことを知って嬉しかったが占領軍にどうされるのか怖かったなあ。つぎつぎいろんな光景が浮かぶ。日本の再軍備がマッカーサーの指令ではじまったことも。情けなくいや~な記憶。
なぜか、敗戦後最初の教育を受けながらぼくは学校で憲法のことを勉強した覚えがない。ただ、平和・人権・民主主義の三原理という言葉だけは覚えている。日本国憲法のことをぼくが勉強を始めたのは50代のころからや。法学協会の「注解日本国憲法」など100冊余の憲法本を独習した。東京神田の古本屋で買い漁った本も少なくない。
先日、亡くなられた名古屋大名誉教授・森英樹先生の「新・あたらしい憲法のはなし」や「主権者はきみだ」など少年向け教育書も読んだ。徹底した戦争否定と個人の尊厳、民主主義をうたう日本国憲法は改めて世界の宝だと思う。2020年度中の改憲かなわず残念という安倍首相。もうお払い箱というべし。9条改憲の馬鹿げた野望は断念し愛犬と頬ずりしていなされ。お昼は、パスタ・トマトソース+ベーコンとインゲン豆+ボイルエッグ。
午後、千里南公園へ。雀、四十雀、親子連れ、鯉釣りの風景。なかなか賑やか。雀の親子がポプラの樹に来て鳴き交わしていたが、突如親鳥が姿を消し四十雀が来て「どうしたの」とばかりに鳴く。子雀は「お母さんいないの」というような寂しげな声。四十雀は叱咤激励する如く「チチヨチチヨ」と鳴く。コロナ禍の千里の公園。人も野鳥も鯉もみんながんばろうね。写真は3枚とも千里南公園で。
子雀を案じて鳴くや四十雀 昇龍子