ノーやん日記パート2

花畑うろつく

 晴れ。午前6時1℃から午後3時14℃へ。一気に春。午前中部屋籠りして長谷川櫂さん「小林一茶」の続き一気読みする。日本文化と俳句の歴史の文脈に、「大衆文化の申し子」として一茶を位置づける。俳句革新の祖とされる子規と後継者虚子の写生論や「花鳥諷詠」論を批評する。

 愚老は、一茶が「西国紀行」で、数十人の俳人と交流した摂河泉行脚を追っかけたことがある。そのことは数年前の「ノーやん日記」にも記した。「とっぱづれ」とか「けろりんくわん」とか珍しい“関西”弁をメモし俳諧修行をした生真面目な姿が愚脳に焼き付いている。

 初夏の四天王寺さんの舞台では「蝶一ツ舞台狭しと狂ふ哉」の句を詠んでいた。これは「寺史」を見せてもらって判ったのだが、子どもが蝶の姿をして寺の舞台で「舞う」行事であって、実際の生きた蝶々の舞でないことを知った。一茶はとことんリアリスト且つ詩人やったんや。修行中のわが身に引き寄せて踊り狂う少年の舞に感動したのに違いない。

 退院妻の快復順調。愚老のお昼はきょうもパスタ・トマトソースとベーコン、インゲン豆。

 午後、南千里へ買い物。ブロッコリーとバナナ。あすは愚老の誕生日。鶏モモ肉シチューで晩餐の予定。写真は上から、千里南公園のキズイセン、ワスレナグサ、キンギョソウ、ノースポール、牛ヶ首池の野鳥ウオッチャー、一茶の「痩せ蛙」句碑。

山霞む千里の花畑うろついて 昇龍子
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