曇りのち雨。隣のマンションのSさん(85)が、認知症の検査を受ける老人として神戸の広報誌のモデルになったという。「なんで神戸で」と疑問を挟んだが答えない。満足顔。おそらくもの忘れがひどいのだろうが、それはわが輩も同じ。思考に異常は感じられない。Sさんは、昭和天皇が原爆投下について「(戦争中のことで)仕方がなかった」と言ったのは問題ですよ、と言う。ドキッとした。正論や。認知症といえば全人格まで否定されそうだがそれはまちがいだろう。
お昼はきょうもパスタ・ナポリタン+ベーコン&アスパラガス。出窓のプランターに5,60㎝生長した名前を忘れた花が開花中(10分ほどしてクレオメと浮かぶ)。こぼれだねから自然に発芽した花。自然の生命力に驚く。マンションの外では、ナンテンの実がなり雨粒をぶら下げていた。
雨粒をたんと湛える実南天 昇龍子