ノーやん日記パート2

水薬

 曇り時々晴れ。あさ、診療所へ定期検診。夜中、痰が喉にかかってコンコン咳き込む。「なんでしょう」「風邪ですね」。くしゃみも熱もないのに。痰きりの水薬と喉の痛み止めの薬を処方してもらう。水薬は甘かった。大病になるまえに用心が必要や。外気は蒸し暑い。健診の結果は、腎臓の数値に注意された。塩分を控え水分をしっかり摂るように。お昼は冷素麺と目玉焼き。

 待合で「少年H」下巻のつづきをを読む。神戸空襲のところまですすむ。中学校での軍事教練やイナゴや蜂の子を食う食料事情など戦時下の学校とまちの様子が実体験をもとに描かれる。戦争はぜったいにしてはいけない。なぜ止められなかったのか。天皇絶対の「教育勅語」や楠親子物語が子どもらにまで叩き込まれた。強権で国民を右へ倣えさせる社会だった。それに抵抗する人たちもいたが徹底的に弾圧された。H君も知らない話。しかし、そんな社会を再現させてはいけない。読みながら思う。

 深呼吸大きく吸って風邪ですよ 昇龍子 

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