
昨日の朝、起きたら何だか顔が変です。
目の周りがくしゃくしゃ、鼻がぐしゅぐしゅとむず痒い。
風邪かな、それともとうとう花粉症になってしまったかな。
このところさくらに近づくことが多い。
でも、さくらの花粉症って聞いたことがない。
もしかしてお花さんの霊の祟りかもしれません。
そんなことを考えながら予約していた漢方医院へ。
駅から山手線の線路沿いに桜並木があります。
染井吉野と彫られた石碑、樹にも説明板がついています。
巣鴨はソメイヨシノの発祥の地です。
駅から10分ほどのところに染井霊園があって、そこにもさくらが・・・・。
近くにわたしとカミさんの墓がありますが、墓参りするにはちと早い。
行くのはやめましたが、墓地と桜はたいへん縁が深い。
谷中霊園のさくらも見事です。なぜかというと・・・・。
桜の樹の下には屍体が埋まっている!
と、始まるのが梶井基次郎の、ほんの短い短い作品。
安吾の「桜の森の満開の下」、西行の詠むさくら、桜に恋焦がれた本居宣長・・・・。
なぜかさくらは死のイメージと隣り合わせ。
その色の淡さ、花の命の儚さ・・・・。
そのまま人の世や生の無常感につながるからなのでしょうか。
失われたものへの哀訴はまたこんな美しい歌も生みます。
などなど思いながらのさくら逍遙の日々もまた一興。
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