昨日は、文化とは縁もゆかりもない私事で出かけていました。
晩に帰ってきて、さて、何か文化的なことでもするか・・・。
そう思って伸びた爪を切りました。
夜に爪を切る時は、夜の爪鷹の爪、そう唱えながら切りなさい。
こどものころ、母親からそう言われました。親の死に目に会えなくなるからだそうです。
素直に聞かなかったせいか、両親とも死に目に会うことができませんでした。
なんてことを思い出しながら、手の爪を切り、ついでに足の爪も。
爪を切って身だしなみを整えること、それも文化のうちの一つか、なんて思いながら。
伸びた髪も切ったら、もっと文化的な一日になったかもしれません。
何年か前、足の小指の爪全体が、ポロッと剥げ落ちたことがあります。
何の痛みもないのが驚きでしたが、その下に大きさがほぼ同じの新しい爪があって更にビックリ。
わたしは脱皮するイキモノだったのか・・・。
爪を切るたびにそれも思い出すことの一つ。
また、爪にまつわるコトワザも想い浮かべます。
爪の垢を煎じて飲む、能ある鷹は爪を隠す、爪に灯をともすような・・・。
あいつは爪が長い、というのは欲が深いという意味です。
よく爪が伸びるわたしも、根が強欲なのかもしれません。
苦髪楽爪、楽髪苦爪、人生、苦もありゃ楽もある・・・。
秋を通り越したような冷え込み。
そのせいもあってか、風邪がすっきりと治りません。
背負い込んで半月ほど経ちましたが、まだグズグズ。
感冒剤に咳止めに痰切り剤。
薬漬けは良くないと思いながら、なかなか縁が切れずに飲み続けています。
今度の風邪は長引くよ、と言った医者の予言?が不幸にも当たった格好。
日々これ無事平穏、とはなかなかいきません。
昨日も、マンションの管理人から、寝耳に水の電話。
居住者の1人の方が亡くなられました。
といってもそれは1週間ほど前のこと。
その身内だけでの葬儀が昨日あったのでした。
管理組合名の「御霊前」を用意してもらって、その方のお宅へご焼香に。
顔を見知った人たちが、毎年のように亡くなっていきます。
人は死すべきもの、とはいえ、それぞれの人には何かしらの縁があるもの。
顔しか思い出せない人もいますが、指折りながら故人のことを想い浮かべたひと時でした。
ひと頃、ツイッターで時の話題をフォローしていました。
が、いまはほとんど利用しなくなり、そのツイッターも赤字転落の由。
手軽ではあっても140字という制約が逆に壁となったのでしょうか。
すでに3年ほど前から赤字が続いて、ユーザ数も3億人強で伸び悩み。
フェースブックの17億人には遠く及ばず、ついに今年は身売り話が出ました。
栄枯盛衰は世のならいですが、とくにITの世界で長く生き延びることは難しいようです。
ただ、ツイッターで交わされる情報は、市場や消費動向を反映するデータとしても貴重です。
例によってグーグルやマイクロソフトなどによる買収話が出ましたが、今のところは頓挫。
買収には2兆円ほど必要だというので、大手とも二の足を踏んでいるのかも。
話は変わって、昨日、家の電話が鳴りました。
出ると、これが自動アンケート調査で、ちょっと面食らいました。
相手はナマの人間ではなく、録音された女声によるアンケート調査です。
どうやら内容は噂が出ている早い時期での衆院選に関するもの。
ただ、どこが調査しているのかわかりませんでしたので、途中で電話を切りました。
質問して、それに答えて対話ができるほどだったら、最後までおつきあいしたのですが。
すでに、自然言語で文脈を理解しながら対話できるAI(人口知能)が実用化されています。
特定の業務に限れば、特別のプログラミングは必要なく、自律的に学習する。
ヘルプデスク的な業務なら、人手なしに9割がた対応できるところまでいっているようです。
汎用的なシステムほど構築するのは難しい。
これまでも特定の分野におけるシステム化が先行して、それが徐々にほかの分野にも普及。
ただ、そのスピードが人が追いつけないほど早くなったのが、IT社会の特徴なのでしょう。