精神科ナースマン

精神科で働く看護師さんのブログ

他人の悪口ばかり言う人の心理。。。

2016年03月27日 | Weblog

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こんにちわ。
nursmanです。 

過去に「世の中から陰口が無くならないワケ。。。」という記事を書きました。
世の中には、尋常でない頻度で他人の悪口ばかり言う人がいます。
今日は、これについて考えてみたいと思います。

その前に「嫌われる会話のワースト1は他人の悪口、陰口」という記事がありました。
悪口を言っている方は、気持ちがいいのかも知れませんが周囲へは相当な迷惑でしかないということが分かります。

では、結論から言うと悪口ばかりをいう人は、可哀想な人なのです。
その特徴は。。。
「本当は自信がなくて」、「劣等感が強く」そのくせ「プライドが高い」。
そして、「心が弱い」。
それ故、劣等感とプライドの高さとの間に生じたストレスが悪口を発生させる。
他人の悪口ばかり言う人の心の中身はこんな感じではないでしょうか。

1)自分を良く見せたいという気持ち
周囲の価値を下げて(悪口)自分の価値があたかも上がったかのように見せる。
この行動は、自分は、周囲より上なんだ。だから安心していいんだ。と自分に言い聞かせていることもある。
これに加えて自分の自慢話や優位になるような話をすることで見せ掛け上の優位差が完成する。
認知的不協和(イソップ物語のキツネとすっぱい葡萄に代表される)
※キツネが、たわわに実ったおいしそうなぶどうを見つける。食べようとして跳び上がるが、ぶどうはみな高い所にあり、届かない。何度跳んでも届かず、キツネは怒りと悔しさで、「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去る。

2)自己防衛
周囲からの指摘、攻撃を受ける前に悪口という攻撃をすることで周囲から自分の身を守る

この他の要因もあると思いますが、普通の人はこんなことを四六時中強くは考えていないと思います。
悪口ばかり言う人は、劣等感を持つきっかけとなった過去の経験という問題を抱えていることがあります。
このように冒頭にも述べましたが悪口ばかり言う人は可哀想な人なのです。
これに加えて、他人の悪口を言って自分の評価を上げたかのように思えていますが、実は、周囲の人の評価は変わらず、悪口を言っている人の評価だけが下がるという結末にしかならないのです。
参考:「悪口は、言った方が嫌われる!」マンガで分かる心療内科
だから、本当に可哀想な人なのです。。。苦

では、他人の悪口ばかり言わないようにさせるには。。。
おそらく、「人の悪口なんか言っちゃいけませんよー」とか「悪口ばかり言って困るという人がいましたよ」なんて説教やら注意したところで説教した人や困ると言ってた人の悪口(私は悪く無い相手が悪いという思考)を更に沢山言っちゃう結末になるでしょう。
他人の悪口ばかり言って自分自身の状況をどんどん悪化させているという状況に本人が直面して、そんなことをしてても何もいいことなんか無いと気付き理解でもしなければ、改善の見込みは無さそうかな。精々、劣等感を払拭するような声かけを続けるくらいしか思い当たりませんね(即効性も無さそう)。
もし、周囲からのアプローチでうまくいった!という経験をお持ちの方がおられましたら、コメントでご教授下さい。。。

いつも最後まで読んで頂きましてありがとうございます。。。

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