limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
たまに、写真も掲載中。本日、天気晴朗ナレドモ波高シ

life 人生雑記帳 - 41

2019年07月08日 16時12分52秒 | 日記
6月に入って、梅雨の晴れ間を縫って校庭の測量が開始された。使用できる面積は全体の約半分。ここに、およそ100台前後の車を押し込まなければならない。「100台は、ちょっとキツイかも知れませんね!」脇坂が実測を終えて言う。「いや、ギリギリまで詰めれば120~130台は行けるはずさ!常時100台が、まとまって居るとは限らない。実質的には、これだけのスペースを割ければ充分だ!」僕はそう言うと測量の成果を強調した。背後には、ぴったりと上田が張り付いている。彼女は、僕のやり方を見定めようとして、一挙手一投足を逃すまいと懸命になっていた。“参謀長補佐”として必死に喰らい付いて来る。山本は測量結果を校庭の図にプロットする。「これで完了ですね?」「まあ、こんなもんだろう。あまりぎっしり詰め込んでも、出入りが出来なくては話にならない。多少の余裕は必要だよ」「でも、多少詰めればあとを20台ぐらいは行けますよね?」「それはそうだが、あくまでも非常用だ。最初から無いモノとして考えよう」「参謀長、ちょっとアバウトではありませんか?」上田が突っ込んで来る。「いや、これくらいが丁度いいんだ。少し余裕がある方が、後々楽な展開に持ち込める。来場者が全員“キャデラック”で来るなら話は別だが、軽自動車で乗り込んでくる来場者もいるはずだ。実際には、これで充分だよ!」僕はそう言うと、校庭の測量打ち切った。昇降口の方向へ歩き出すと「今回の結果は、来年に生かせますよね?」と上田が言う。「後はこれを元に、多少の修正をかければ、それで充分通用するはずだ。問題は誘導員の配置だな。人数的には余裕で間に合うはずだ!」「はい、今年は大規模に動員をかけてあります。昨年のような苦戦を強いられる心配はありません!」上田は自信を見せたが「予想外のことが起きなければな。大概、何かしらの問題は起こるモノだ。そこを見極めるのが、指揮官としての大切な事なんだよ!臨機応変、水の如く姿形を変えて対応する。これが極意だろうな。上田!よく覚えておけ!」「はい!」彼女はすぐさまメモを取る。教室へ戻ると、さちと西岡のシフト表作成作業も佳境を迎えていた。「昨年の経験者は、優先的にリーダーに抜擢しましたが、やはり穴が空くのは仕方ありませんね!」西岡がため息交じりに言う。「足りない人手はどうやって補うの?」さちも不安そうに言う。「1日目の鼻、早い時間帯に女性陣を起用するしかあるまい。その辺は昨年と同じにすればいい!」僕はシフト表に眼を落す。「しかし、“コンシェルジュ”としての任務もあります!どうやってバランスをとりますか?」「やってみないと分からない事もある。ケースバイケースで対処するしかあるまい。“コンシェルジュ”が女の子でなくてはならない理由はない!男子が務めだっていいんだ!要するに、苦情が来なければそれでいい!」僕はある程度の割り切りを言い渡した。「しかし、来賓の出迎えはどうされますか?」「来賓が来られるのは、2日目のはずだ。その時に、女の子達を温存出来る様にシフトを組んでくれ!今年も女の子達を中心としてお出迎えを実施しなくてはならない!」「それは調整次第ではありますが、今、考えている各班の構成では無理があります!」西岡が反論して来る。「これ程、細かく分ける必要があるかな?」僕は疑問を呈した。「それはそうだけど、昨年参加していない人が多い以上、ケアレスミスは許されないわ!」さちが懸念を示しつつ言う。「参謀長、それは外も同じです!“警棒”もしくは“旗”がなくては、誘導に支障をきたします!」脇坂も言う。「昨年よりも事故の懸念は高まりますよ!」山本も続いた。「それは分かっている。原田に言って必要の予算は確保する!無線機材以外にも必要な物品があれば、リストアップをしておけ!次の生徒会役員会で予算を分捕って来る!」苛立たしげに言いつつ僕は図面とシフト表を慌しく見ながら返した。「各班のリーダーだけど、昨年の参加者以外からも選任しなくては足りないかも」さちがシフト表を見ながら言う。「それは、班構成を整理して組み替えるしかない。12チームはいらないだろうな。経験者が居なければ、現場は回らない!各班の数はある程度絞り込もう。全体で10チーム。この内、1チームは女子主体で構わない。実質は7チームを1時間交代で回す。残り2チームは、“クローズ作業”専門チームにする。リーダーは、坂野と飯田の2期生の2人。以下4期生中心で構成するんだ。2日目の“クローズ作業”を考えると、坂野と飯田のチームはフル回転してもらう必要がある。既に当人達には内諾を得ている。1日目と2日目のシフトは重複しないように組み替えるしかないだろうな。交代の15分前には後続のチームを配置する。1回の担当時間が、多少長くなるのは仕方がない。事故が起こるよりはマシだろう?今年は、兵力だけは充分にある!各班長は大変だろうが、頑張ってもらうしかない。まあ、その辺は再度調整して考えよう!」僕は淀みなく言った。「なるほど、選択と集中ですか。空き時間に“例の話”を進めるんですね?」西岡が納得して言う。「そうだ。“引継ぎと教育”も重要な事だ!確実に空き時間を生み出す様にするには、あまり兵力を分散させられない。不測の事態も考慮しなくてはならない!」「Yの頭の中はどうなってるのよ?あたしには思いも付かない事よ!」さちが悲鳴を上げる。「恐らく、今年の来場者は昨年の倍。5割増しになるだろう。我々もだが、警備部門だって事は簡単じゃないよ!今頃、担当者の伊東も同じ事で悩んでるはずさ!さて、今日はここまでにしよう。概略は見通しが立った。細部は明日以降に詰めよう。下校するぞ!」僕は今日の協議を打ち切ると決めた。まだ、先は長い。焦る必要は無かった。

帰り道、6人で¨大根坂¨を下って行く途中、「参謀長、長官と小佐野先輩の¨後継者¨は、誰になるんです?」と脇坂が聞いて来た。「さあ、誰になるかな?飄々として、事を冷静に見つめつつ、真実を看破しうる人材は中々居ない。古今の事象に通じ、高い見識を持って居なくては¨後継者¨にはなり得ないから、¨空席¨になるだろうな。石川も本橋も、お前達2人も、彼等の域に達するのは至難の業。だが、近づく事は出来る。僕達が居る間に、学ぶ事だよ。皆に伝えなくてはならない事は、山の様にある。少しでも彼等から¨盗み取る¨事だよ!」僕は、敢えて脇坂を突き放した。「上田は、¨参謀長補佐¨として英才教育を約束されてますが、僕達はお声すらかからない!この差は何ですか?」山本も詰め寄って来る。「声がかからないんじゃあ無いんだ。¨自ら声を上げて教えを乞う¨のだよ!上田は、ちゃんと¨留年して下さい¨と言いに来た。いささか珍妙だったが。だから、僕は¨後継者¨に選んだ!無論、才能も見込んだ。だから、教えるのさ!長官も小佐野も、内心は待ってるはずだ。どちらが後を継ぐか?良く考えて見ろ!」僕は、山本も突き放した。「¨帯に短し、たすきに長し¨ですか?」脇坂が呻く。「お前さん達は、まだ成長の余地はある!来年の3月まで時間もある!2人とも喰らい付け!まずは、目の前の蝿を追う事だ!」それぞれの肩を叩いてやる。「参謀長、さき程の班編成の件ですが、お話の通りに編成するとしますと、各班がかなりの大所帯になりますが宜しいのですか?」西岡が聞いて来る。「来場者が増える見込みだから、むしろ足りないぐらいだろうな。何せ、公共交通機関が皆無なんだから、車で乗り付けるしか無い。昨年の様な手薄な配置では、事故は免れない。より細かな配慮が求められているのだ!だが、戦力はこれ以上は増えない。僕も¨陣頭指揮¨を執る必要はあるだろうな!」「Yが¨陣頭指揮¨を執るのは¨御法度¨だよ!指揮官は、どっしりと構えてなくちゃ!」さちが釘を刺す。「あたしも、そう思います!指揮官は¨非情と分かっていても¨命令を出さなくてはなりません!その姿を上田にしかと見せるべきです。非常の際は、あたしが出ます!」西岡が主張した。「そう、ならない様にコントロールするのが、僕の仕事か。指揮官などは性に合わんな。西岡、交代するか?」「ダメです!臨機応変に事を動かすのは、参謀長にしか出来ません!」こうも、あっさりと却下されるとは、因果な役だと思い知らされる。「あのー、参謀長、班編成と人数割は、あれで決まりですか?」上田が遠慮がちに聞いた。「基本的にはな。多少の修正は必要だが、人員配置などは、ほぼ決まりだ。後は¨予行演習¨の結果次第だな」僕は彼女に向いて答えた。「¨予行演習¨ですか。実際に配置に問題が無いか¨検証¨するんですね?」「ああ、そうすれば、来年慌てなくてもいいだろう?今年の記録は、余す事無く保存して置け!来年は、自分達でやるんだからな!」僕は釘を打つのも忘れなかった。「はい!写真も撮りますね!」と上田はメモに書き込んだ。「そう言えば、無線機の数が足りなくなりませんか?」脇坂が思い出したかの様に言う。「足りない分は購入させるさ。それよりもだ、昨年のヤツが故障して無いか?の方が心配だ。仮設の内線は設置されるし、親機のアンテナも屋根に出させる。通信機器関係のチェックも、事前にやるか?」「はい、その方が無難ですね!」山本が同意した。「混信が心配ですからね。警備担当と被らない様にしないと」脇坂が頷く。「晴れ間を縫って、結構やらなきゃならない事がありますね!」上田がため息混じりに言う。「全ては、来年のためさ。何一つ無駄な事は無いんだ!伝える事。¨贈る¨事。僕達は、魂を込めて全力でやる!3人で喰らい付いて来るがいい!」僕は毅然として前を見た。

鬱陶しい梅雨空の朝、横殴りの雨に打たれて¨大根坂¨を登った、さちと僕は、早々に4階の空き部室へ逃げ込んだ。誰が放置したのか?は不明だが、そこにはドライヤーが2個あったのだ。「ベストもブラウスもスカートも、びしょびしょ!気持ち悪いから脱いじゃおう!」さちは、制服の上下を脱ぎ捨てるとドライヤーを使う。あられも無い姿を見せ付けられては、襲わない理由が無い!背後から抱きついて、ブラのホックを外す。「はい!坊や。お乳の時間よ!」大きく柔らかい胸が、顔に押し付けられる。さちは、僕の下半身を擦りながら「久しぶりだね。朝から元気一杯じゃない」と言うとマットに押し倒して、馬乗りになる。「早くしようよ!」下着を片足に残してから、さちは僕の上で思い切り腰を振りだす。「もっと突いてくれなきゃダメ!」唇を重ねると、今度は僕が上になり腰を振る。さちは両足をクロスさせて、僕を受け止めた。「ダメだろう?中は?」と言うと「もっと出して!」と2回戦を要求する。下から猛烈に突いてやると、気持ち良さそうな顔で「中よ、中に!」とせがむ。僕が果てると「坊や、お利口!」と言ってティッシュで拭き取りをしてくれる。互いに全裸で抱き合うと「Y、赤ちゃん作っちゃおうか?」と真顔で言う。「欲しいのか?」と言うと「うん!2人の赤ちゃんが欲しい!」と真面目に言う。「じゃあ、まずは¨授乳¨から」と、僕がさちの乳房を吸う。「ダメ~!また、したくなっちゃう!」さちが悲鳴を上げるが、転がる様にして上に乗ると激しく腰を動かす。「突いて!」と言うので、下から激しく腰を動かすと「中よ!中に出して!」と顔を赤らめて言う。さちの中に、白い液を注入してやると「気持ちいい!」と言って、覆い被さって来る。「Y、赤ちゃん出来るかな?」さちは本気で言う。「運があればね!」とだけ答えると、さちは「あたしは、欲しいの。そうすれば、自動的に¨お嫁さん¨だもの!」とケロリと言う。「将来の夢を諦めるのか?」と聞くと「最終の目標が¨Yの奥さん¨だもの。最初にするか?後にするか?は、あたしが決める事だもの。夢は諦めないわよ!」と返して来る。「さちは強いな」と言うと「Yもまだ元気じゃん!もう一度する?」と僕の下半身を触って言う。「底なしか?」「絞り切るまで、するの!」さちが、また馬乗りになる。営みは果てる事無く続いた。

雨が止んだ夕方、僕達は¨予行演習¨を始めた。「脇坂、聞こえるか?」「はい、明瞭に聞き取れます!」「よし、次の個体で試そう」僕は、片っ端から無線機を確認して行く。上田と山本は、仮のラインを引いて駐車場のエリアを形作り、最も遠い場所からコールを試みる。「OK、問題は無い。チャンネルを17に切り替えて、再度コールしてくれ!」無線機に問題は無さそうだった。「参謀長、使えるチャンネルは、15~20ですよね?」上田がコールして来る。「そうだ。昨年より5チャンネル減ってるよ。他のバンド帯は、警備や総本部に回されてる。仮設内線が減った影響だよ」僕が言うと「何故そんな事に?」と西岡が聞いて来る。「交換器のキャパの問題と、即応性さ。原田が言い出した事だよ。¨無線機ならチャンネルを切り替えれば済むし、放送室からの一斉より効果がある¨ってな。確かにそうだが、現場としては窮屈になるがね」僕が肩を竦めると「理屈はそうですが、混信したらアウトじゃあありませんか?チャンネルには、幅を持たせて内線を活用した方が安全面での不安は無くなりませんか?」「昨年の反省から、今年は実験的にやる事に決まったのだよ。不都合があれば、¨引き継ぎ事項¨として申し送りになる。まあ、やって見た結果だな。細かな修正は朝のミーティングで出来るし、その場その場で臨機応変に対応するしか無いだろうな」と西岡に返した。「参謀長、これを」西岡が小声で言うと、メモを僕の懐へ押し込んだ。「後で見て置く。脇坂!」「はい」「緊急コールを流せ!非常事態を宣言しろ!」「了解!訓練、訓練、非常事態発生!各局は現状で待機せよ!」脇坂が流した緊急コールは、明瞭に聞き取れた。「よし!良いだろう。無線機はOKだ。脇坂、校庭へ出て来い!上田、山本、各員の配置を確認する。一番奥から順に立ってくれ。各班の指揮官は、校庭の入口付近だな?」僕は、図面上の配置を見て言う。「はい、全体を俯瞰するなら、ここしかありません!」西岡が周囲を指して返して来る。脇坂を正門に立たせると、上田と山本が順に前進して来る。配置は、どうやら問題は無さそうだった。「Yー、ポカリだよー!」さちが冷えたボトルを抱えてやって来た。「よし、集合!」僕は、全員を呼び集めた。さちがボトルを配って歩く。「各員の配置と、無線機のテストはOKだ。上田、全部記録してあるな?」「はい、漏れ無く書き留めました!問題があるとすれば、日射病ですね。保健室に話は?」「明日、丸山先生に話をする予定だ。昼休みに時間を取ってくれ。西岡とさちもな!」僕は念を押した。「日傘は足りるかな?」さちが小首を傾げる。「次回の打ち合わせの時に、¨マイ日傘¨の用意を依頼しよう。灼熱の下での任務だ。最低限の装備品は自己確保させよう!さて、検証はこのくらいでいいだろう。次回の打ち合わせの際に、上田が今回の結果を報告する。諸注意は僕が言うが、細部は来年に備えて君が説明してやれ!」「はい!しっかりと、まとめとかなきゃ!」上田は今一度、メモに眼を落した。「今日はここまでだ。引き上げるぞ!」ボトルから水分を取りながら、僕は最後尾を歩く。西岡からのメモをコッソリと広げると“土曜日、Kホテル312号室にて待つ”と書かれていた。「お呼び出しとは・・・」僕は小声で呟いた。

土曜日、O市内のKホテル312号室の前に、僕が立ったのは午後2時を過ぎていた。西岡が何を意図しているのか?何も分からなかった。さすがに、制服はマズイので駅で着替えて、私服姿でドアをノックした。彼女が笑顔で僕を部屋に引きずり込む。西岡も私服姿に着替えていた。「何故、呼び出したりしたんだ?」と言うと「学校では出来ない事をしたかったの。ねえ、一緒にお風呂に入りましょう」と言うと、首に細く華奢な腕が巻き付いて、唇が重なった。僕の下半身に手を触れると「イタズラ坊やは、元気じゃない」と彼女は言う。ブラウスのボタンをもどかし気に外すと、胸元へ手を導き胸を触らせる。「1回戦は、あなたが上になって」とベッドへと歩を進める。既に紺のタイトスカートは落ちていて、あられもない姿の彼女は、淡いピンクの下着の中に僕の手を侵入させると「お願い、早く突いてちょうだい」とせがんだ。ブラと下着をはぎ取ると、キスの雨を浴びせてから猛然と突き上げを開始する。彼女は、いつになく大きな声を上げて抱き着いて来た。「中へ、中へ出して!」細い足を交差させて、僕を逃がすまいとする。白い液体が西岡の体内に放出された。体が重なると「ダメだろう?中は?」と問うと「いいの。“子種”が欲しかったの」と言って微笑んだ。「あたし、あなたの子供が欲しいの。勿論、私生児でいいのよ。シングルマザーとして、あなたの子を育てるのが夢なの!」「とんでもない事を夢見てるな!」と言うと「今度は、あたしが上よ!」と言って激しく腰を使い始める。声を上げてひとしきり暴れるとグッタリと体を預けて来る。僕は背後に回ると後ろから猛然と突きをお見舞いした。「もっと!もっと突いて下さい!」彼女は半狂乱になりながらも懇願してきた。あえぐ声が一段と大きくなった。「お願い、もう一度、もう一度出して!」白い液体が再度彼女の体内へ放出されると、西岡は満足げに微笑んだ。「きもち良かったわ」僕はベッドに横たわると「妊娠したらどうするんだ?」と聞いた。彼女は僕の上に体を密着させると「生むわよ。そして大切に育てるの。学業なんてどうにでもなるわ。夜学か単位制の通信教育でもいいの。あなたの子だもの」と言った。「結婚できなくてもか?」「愛人は、そこまで望んではいけないの。ただ、愛し合った証が欲しいだけ」と言った。「まだ、元気一杯ね」西岡は僕の下半身を探る。「底なし沼だな」と言うと「あたし、欲張りだもの」と言って、また馬乗りになる。彼女は激しく腰を使った。僕も下から激しく突き上げをお見舞いした。“誰にも見とがめられない部屋”で2人は激しく行為を繰り返した。ホテルで別れたのは、夕方近くになっていた。

翌週、各係の最終打ち合わせが開始された。席上、僕は原田に対して“予算の増額”を要請した。紆余曲折はあったが、予算は認められた。外野ではガヤガヤと言う者が居なかった訳ではなかったが「来年、我々は居ない!3期生と4期生に“遺産”を残してやるのが、責任者としての努めだろう?」と言い放って黙らせた。「まあ、Yには無理を承知で2年連続で“大役”を引き受けてもらったのだ。Yの活躍無くして“一般公開”は成功しない!彼が“向陽祭”の成否のカギを握っているのだ!多少の事には目を瞑ろうじゃないか!」と原田も珍しく援護をしてくれた。これは、裏を返せば“失敗したら、全責任を負う覚悟はあるか?”と言う事なのだ。何かあれば、全てが降りかかって来るのは仕方無いにしても、実に原田らしい腹の斬らせ方だった。「おい!原田は、失敗したら“全責任を持て”と言ってるんだぜ!参謀長、大丈夫なのか?」伊東と千秋が心配そうな顔で聞いてくる。「原田が見落としてる事がある!集まった兵士の構成だよ。事実上の“新政権”の面子ばかりだ。ヤツが必死で“向陽祭”をやっている最中に、こっちは秋の“大統領選挙”の下準備を開始する。4期生を押さえちまえば、原田の組織力も削げるし“原田後”の余韻も介入も小さく出来る。向こうの思惑なんぞ関係ないよ。如何に“太祖の世”に復するか?そっちをやらなけりゃ生徒会は機能停止になるだけだ。目先よりは、はるか先を見据えて手を回して置く事が勝負を左右する事さ!“向陽祭”の成否のカギは3期生が持ってるんだ。僕は“アドバイザー”として見守るだけさ!」と涼しい顔で返した。「うーん、長官と練った策をやる訳か。上手くやれよ!俺達も、側面から援護する。警備部隊も手一杯だが、出来るだけ応援は出そう!」伊東が確約した。「まあ、昨年の様な事にはならないと思うが、“クローズ作業”は間違いなく大変になる。上手く連携して成功させようぜ!」僕も自信を見せた。こうして、それぞれの持ち場立場での“原田後”に向けた布石は、着実に打たれて行った。原田は目の前の蠅を追う事で手一杯だが、いずれは動き出すはずだ。その時に備えて、1歩でもリードして置かないとヤツに立ち向かうのは難しい。僕等は、水面下での動きを加速させて行った。

そうした中、上田が“1対1で話したい”と言って来た。後継者として指名した以上、拒否する理由も無いので、図書館で話し合いに臨んだ。「参謀長、幸子先輩と西岡先輩のどちらが好きなんですか?」乗っけから上田は“直球勝負”を挑んで来た。「何故、2人を指定するんだ?」僕はトボケに走るが「対照的な2人をサブリーダーに指名された根拠を教えて下さい!どちらを選ばれるのですか?」と彼女は譲らない。「さちは、私にとって精神的な支えだ。西岡は実務者として、優れた資質を持っている“鏡”の様な存在。今回の任務を遂行するに当たり、2人は欠かせない存在だよ」とあくまでもトボケて見る。「参謀長、キチント答えて下さい!あたしは、恋愛の対象にならないんですか?」彼女は詰め寄ってきた。横に座るとスカートの中に僕の手を引きずり込む。「こら!小平先生に見られたら・・・」と言う唇を彼女は塞いで来た。柔らかな太腿の奥の下着にまで、僕の手は押し付けられている。「先生は居ません。あたしの体はダメですか?」上田の眼は潤んでいた。「触って下さい」彼女は足を広げると下着の中へ手を導いた。「加奈、ここだとヤバイ。棚の陰に行こう」僕は唇を重ねると、彼女を図書館の奥へ連れて行った。「触って」ブラウスのボタンを外すと、少し大きめの形のいい胸が見えた。彼女は下着を脱いでスカートだけになった。僕の手は下半身にじかに触れた。指を動かすと彼女はピクピクと震えだす。「指だけじゃ嫌」と言うと僕の下半身を触り出す。意を決してスカートをめくると、背後からゆっくりと突いてやる。「もっと!もっと!」と上田はせがむ。胸を鷲掴みにすると、前後に激しく腰を使った。「加奈、外に出すぞ」と言うと「ダメ!中よ!中に出して!」とうわ言のように言う。白い液体は上田の体内に放出された。正面を向くと首に腕を巻き付けてキスをして来る。「今度は前からして」と言うとM字に足を広げる。腰を使うと手で口を覆って声が漏れない様にしている。唇を重ねてやると「上に乗りたい」と体位を変えたがる。加奈が腰をくねらせると、絡みつく様な感触に我慢できなくなり、白い液体を放出させられる。上田が体を預けて来ると「気持ち良かった」と言って放心状態になった。後始末をそそくさと済ませると、小平先生が入室して来るのが見えた。「危ない!次からは空き部室にしましょう!」と加奈が言う。「次は無いぞー!」と拳を頭に載せると「えー、またしようよ!」と言って腕を組んで来る。「これで、DNAも受け継いだし、もう充分だろう?」と返すと「あたしの方が気持ち良いでしょ!」と上田加奈は意に介す風が無い。「あたし、こんなに優しくされたの初めてなんです。最初は“強姦”に近かったし、次の男も乱暴だった。するのもその人の性格が出ますね」と言って屈託なく笑う。「次は、もっとセクシーな下着にするから、またしようよ!」最後はワガママが出た。キスをしてやると、少しは落ち着いた様で、いつもの彼女に戻っていった。「そう言えば、作戦の立案とかは何を参考にしてるんですか?やっぱり孫氏ですか?」と聞いてくる。「孫氏もだが、明治以降の戦争も参考にしてるよ。特に太平洋戦争中の作戦は、良く調べ上げているよ」と返すと「太平洋戦争は、失敗に終わったり、無謀な作戦も多かったはず。何故、失敗を調べるんです?」「失敗だからこそ、無謀であったがために“こうすれば、良かった”と言うモノが明確に見えるからだよ。失敗こそ“最強の教本”なのさ。しかも、その後まで調べれば“何が最善だったか”は直ぐに分かる。真珠湾攻撃は、中途半端だったとかな!」「えっ!真珠湾が中途半端って何故です?」「南雲中将は3次攻撃をためらった。それが後々響いてくるんだよ。犠牲を覚悟でオイルタンクや造船所を攻撃していれば、ハワイは絶海の孤島だから、被害は更に甚大になったはずなんだ。艦船と航空機と基地を攻撃しただけで引き上げたのは、片手落ちに等しいと言わざるを得ない。機動部隊が留守だったのは仕方ないが、重要な施設が無傷で残ったのは、明らかに失策と言える!」「犠牲が出ても、叩くべきだったと?」「ああ、叩くなら徹底してやらなくては意味が無い!だから、塩川の時は徹底してやった。後の事はあまり考えずに“反塩川”で団結を引き出した。だからこそ、塩川一党は敗れたんだ!」「じっくり構えられる場合と、即断即決で動かれる場合の判断基準は?」上田はメモを取っている。「事の性質で決まるね。じっくりと待つのも電光石火で片づけるのも、孫氏の兵法に書かれている。兵法の基本は“戦わずして勝つ”事だ。自滅を待つか?速攻で叩くか?手の内にある戦力と相手によって作戦は色々な選択肢がある。これらを決めるには、相応に勉強しないと判断を誤る事になる!“向陽祭”の期間中は私から離れるな!これこそ、見て聞いて覚えるしか無いんだ!」「はい!決して離れずに居ます!」上田佳奈は嬉しそうに言った。「だが、今日の事は内緒だぞ!」僕は小声で言った。さちと西岡に知られたらタダで済むはずがない。「勿論です。また、してくれるでしょ?」チラリと加奈がスカートをめくり下着を見せる。「先輩を困らせるな!」と拳を頭に載せるとペロリと舌を出した。西岡とは違うスレンダーな彼女と関係を持ってしまったのは、仕方なかったとは言え、僕の弱さを露呈した形になった。結局は、卒業まで上田加奈とは続くのだが、今、彼女がどうしているか?知る術はない。