「稲妻に撃たれるのを待つさ」
ジョー・ブラックをよろしく(1998)アメリカ
監督:マーティン・ブレスト
出演:
ブラッド・ピット(死神ジョー)
アンソニー・ホプキンス(一流人ビル)
クレア・フォーラニ(女医の卵スーザン)
マーシャ・ゲイ・ハーデン(アリソン姉さん)
ジェフリー・タンバー(へたれ旦那クインス)
ジェイク・ウェバー(俺は出来る男だぜドリュー)
ブラッド・ピットと言えば「セブン」「12モンキーズ」とかの
キレた役どころが好き。
ディカプリオ様とは、全然系統が違う意味でウマい。
でもこの映画は基本的にブラッド・ピットってかっこいいね。
ちょっと顔崩すと不細工だけど、笑うと可愛いし。という方面の映画です。
ストーリーはというと、娘に熱く人生とは愛であり、愛とは何かを語る大社長。
(その愛に愛人が含まれているかについては触れられていない)
とにかく熱く愛を語る。対する娘は、そんな愛には出会ったことが無いと、
「私、スーザン。研修医。通信社大社長のカワイイ方の娘。
彼氏は若くしてボードに登りつめたキレモノ。でも、ちょっと退屈。」
みたいな、人生にやる気の無さ爆発中。
ごめんちょっと嘘。
でも、映画のどこを見て書いたんだろうか?という解説よりはマシかも
「事故死した青年の姿を借りて、一人の死神がマンハッタンに現れた。
ジョー・ブラックと名乗るその人物は大富豪パリッシュの元を訪れる。
彼の死期が近いためであった。だがパリッシュが天命を全うするまでには
まだ少しの時間が残されている。死神ことジョー・ブラックはそれまでの
短い間を休暇とし、パリッシュの案内で人間界の見学を始めた。
しかしパリッシュの娘スーザン(C・フォーラニ)はジョーの姿に驚く。
彼の姿は先日出会った魅力的な男性その人であったのだ。そしてジョーも
スーザンの好意を気にかけるようになっていく……。」
え~と、確かに端的に映画の内容を表してはいるんですが、違うだろ。
それは予告に対する解説だろ。観てもらう気あるのか?
まぁ、いいや。そういうカンジのオハナシです。
監督で見たいと思った映画ではなかったのでノーチェックだったのですが
「ジョー・ブラックをよろしく」「ミッドナイト・ラン」
「ビバリーヒルズ・コップ」と俺的にはアタリです。
「セント・オブ・ウーマン」でアルパチーノにも
ウットリしなくてはならないのでしょうね。見ねヴぁ
アル・パチーノといえばこないだ「シモーヌ」見まして、
じぃ様になったなぁ…というか、こんな役させなくても…
と思ったのを思い出しました。ダテキョー(バーチャルアイドル)とかが
出てこなくて良かったです。って感想それだけかい!みたいな。
というか、気が向いたら感想書きます。
うぁ、今テレビで「ディアボロス」やってるよ…。
なんというか「エンゼルハート」をキアヌでやりました、みたいなやつ。
アル・パチーノの怪演が光るというか、うぅむ……
デニーロの悪魔の方がスマートでカッコよかったなぁ。
映画的にはアレで好きなんだけど……
しかし「ジョーブラックをよろしく」はラジー賞で
ワースト・リメイク・続編賞を取ってるけど、
一体何のリメークだったんでしょうか?気になる~
というのは置いといて、ブラピはちょっと頭のネジの巻き方が
間違っている役がいいですね。無駄に豪華なキャストの
「オーシャンズ11」でのブラピ様は、ブラピにそんな役させるかな?
という物静かなキレモノ役で、ちょっと物足りないというか
キャスティング的に不満でしたが、
この映画では、キレてるばかりじゃなくてもいけるんじゃん?
というかブラピの意外な可愛さに気付いてしまう映画でした。
アンソニー・ホプキンス。個人的には「マスク・オブ・ゾロ」の
初代ゾロなんですが、世間的にはレクター教授。
奥様が「知ってる~。ヒツチンのひと~」とのたもうておられました。
「ヒツチン」て。「ヒツチン」て。
ちなみにブラピは「ゴマリサンの人」だそうな。???EDWIN?
言うまでも無く貫禄アリアリです。役どころも「娘にメロメロの大企業社長」
という、見た目からそのものな配役で大満足。
死ぬことに対する恐怖よりも、娘を思いやる気持ちの方が大きいという事を
表すためなのか、ちょっと死というものに対する心構えがありすぎというか、
えらいあっさり死神を受け入れるもんだな、と思いました。
これまた私の宗教的観念への理解の欠落せいなんですかね?
綺麗な方の娘スーザン。
綺麗なんですけど、慣れるまでは目頭と鼻が不自然に見えてしまって…
キャラ的にはブラピ様を、口説かせたり、戸惑わせたり、照れさせたり脱がせたり、
ベッドに入れたりと、ブラピ様を動かすためのキャラでしか無いカンジでした。
初めて出会う情熱を表現するために、ブラピ様に会うまでは何となく付き合ってる女を
演じさせられ、ブラピに口説かれるために勤勉な女医という立場を与えられ、
ブラピをベッドに押し倒すために積極的な女に変身させられ…。
彼女の主体性はブラピを動かすためだけに存在するようにしか見えません。
というか確実にそんな役どころでした。
スーザンの立場で映画を見るのは非常に難しいのではないでしょうか?
ブラピ、ホプキンスと並ぶメインキャラの彼女に主体性が見えないことが
この映画に対してつまんないという感想を持ってしまう人がいる
原因である気もします。
演技が下手とかではなく、ブラピ鑑賞映画だったのでしょうがないのでしょう。
でもでも、あんなに情熱的にベッドに誘われてみたいです。
逆に、最初から最後まで安定していたのが、年上の方の娘アリソン、
その夫のクインス、最年少でボード入りしたと思われるドリューの脇役3人組。
父への愛されたいという思いが、行き過ぎた表現になってしまい苦悩する娘。
社長の娘と結婚することで重役になってしまったが、その事を卑屈に思うわけではなく
ただ妻と、その父親を気遣うダメ親父。
出世の為だけに生き、そして娘スーザンとの恋愛ですら出世への過程でしか
なかった若き重役。
脇役の設定と演技はステレオタイプなだけに最初から最後まで安定していて
非常に良かったです。
見直すときにはこちらをメインに鑑賞するのも面白いと思います。
ドリューが、あまりにあっさりとスーザンと別れてしまった時には、
おいおい逆玉狙いじゃないのかよ、とツッコミましたが、
いろいろな意味でのプライドがそういう行為をとらせたと言うことなんでしょう。
しかし長かった。ギャング・オブ・ニューヨークと同じくらいんですね。
2時間くらいかと思って日曜日の21時半過ぎに見始める映画じゃないですね。
見終わったら0時半。明日会社だっちゅーの。
ちょっと明日の事が気になっちゃったから、3時間の時間の長さを
感じてしまったけど、余裕があれば3時間も長くは感じなかったと思います。
話の内容とかキャラとかを真剣に評すると、なんだかマイナス要素を
書き連ねることになっちゃうんですけど、映画全体の雰囲気は良かったし、
なにより、美男美女を安心して見ていられるというのも映画の醍醐味だと
思える方にはオススメの作品です。
ブラピ鑑賞映画としてはDVDは必須ですね。
トムよりキアヌよりブラピだよね~と言う方にはオススメ。
映画的にも、癒されたい時にもう一度見たいです。