煉瓦工場
現・東京拘置所のある場所(東京都葛飾区小菅)は、
江戸時代の初めから今日に至るまで、色々な変遷がありました。
明治時代から大正にかけては、煉瓦を製造するための工場があり、さかんに煉瓦が製造されたそうです。
ちなみに、ここで作られた煉瓦は銀座煉瓦街にも使用されたそうです。略歴については「東京拘置所と史跡(1)」をご覧ください。
平和橋通りに面した東京拘置所の正門の塀は煉瓦で造られており、
かなり古くなっているのですが、もしかして昔こちらの煉瓦工場で作られたものなのでしょうか。
どこかに桜印はついてないか、ついついチェックしてしまうのでありました。
さて、東京拘置所内の旧庁舎の裏手には松の木が生えている一角があり、
ここには、この地の歴史を偲ばせる色々なものが置かれてあります。
その1つに、煉瓦で作られたオブジェ(?)があります。
小菅製煉瓦には桜の文様をデザインした刻印が付けられたそうですが、
このオブジェはその刻印を模したものなのでしょうか。
煉瓦工場時代に作られたものかどうかは分かりませんが、
拘置所内にこのようなものが存在していることを知って、感慨深かったのでありました。
参考資料
- 東京人(2012年3月増刊「葛飾区を楽しむ本」 都市出版)