桜燕館 -さくらつばめの気まぐれブログ-

日々の雑感と、たま~の旅日記。

桜燕日記 Jul. 27, 2019

2019-07-27 | 桜燕日記
 神奈川・相模原市で発生した、知的障碍者施設における大量殺傷事件から、昨日で丸3年が経過した。
 事件を起こした犯人は、その施設の元職員。逮捕後の取り調べで元職員が語った動機に衝撃を受けたことを、いまでも覚えている。

 私自身、先天性の難病を抱えて生まれてきた。
 幸い、幼い頃に受けた手術が功を奏し、知的障碍を抱えることはなかったが、一歩間違えれば、被害者の方達と同じ立場になっていたかも知れない。そう思うと、決して他人事とは思えなかった。

 また、事件を通して明らかになったのは、元職員の供述を支持したり、元職員と似たような考えをもったりする人が、世の中には少なからず存在する、ということ。
 私自身、まったく長生きしたいとは思わないし、安楽死を選択することができるのであれば選択することも考えなくはないけれど、誰かに殺されたり、安楽死することを強制されたりしたいとは思わない。ああいう人達は生きている価値はない、などと勝手に決めつけることなど、決して許されるものではない。

 一方、戦後最大の犠牲者が出た殺傷事件であるにも関わらず、事件そのものが風化してきている、という一部報道もあった。
 犯人を支持する声を聞くのも辛いけれど、無関心でいられるのも、それはそれで辛い。

 この事件、私は死ぬまで、関心を持ち続けていきたい。

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