ジジイⅩ、クレイジー・ミヨ…
カキコミもいただいた通り
“濃ゆい”メンバーのネタが続いている。
たまには天使のような高齢者の話を書きたいが
ごめんなさい、本日も濃ゆいオバアサンの話を。
昨夜は夜勤。
排泄介助の“ツアー”をこなすため
1階に降りたときのことである。
時刻は夜中の11時半。
エレベーターから降りた私の耳に
ケンカ?とも思える大きな声がとどろいてきた。
廊下の角からそ~っと奥のほうを見てみると
いた、いた、いた~~~!
物盗られ妄想の激しいK子が、いた~~~!!!
廊下に出て自分の部屋のドアを開き
部屋の誰かに向かって大声で怒鳴っている。
「出て行きなさ~い!
そこのお菓子は持っていってもいいから
早く出て行きなさ~い!」
またしても、誰かと闘っているようである。
先月、認知症の一つであるレビー小体型認知症と診断され
それに有効であると言われるアリセプトという薬を飲み始めたK子。
どうか効き目が現れますようにと祈っていたが
レビーの主だった症状である幻視は
まだ、おさまらない。
いろいろなものと闘っている彼女も
どんなに怖くて不安で辛いかと思うが
正直、こっちもツライ。
K子の部屋を通り過ぎた向こうに
何人も、排泄介助をしなければならない方がいるのだ。
つまり
誰かと闘っているK子の脇を通らなければ夜間の仕事が進まず
トイレ誘導やオムツ交換を待っている人たちの援助が
どんどん遅くなってしまうのである。
5分間、私は廊下の角に潜んで待った。
K子が部屋に戻ってくれるのを祈りながら、息を殺して待った。
K子よ、ごめん。
昼間なら他の職員もいるから対応できるが
今、あなたの悪霊払いにつきあっているわけにはいかないのです。
彼女がやっと部屋に戻ってくれたのを見定めて
ようやく排泄ツアーに戻った私だったが
ああ、いつまでこんな夜が続くのか。
アリセプトよ、どうか効いてくれ!
カキコミもいただいた通り
“濃ゆい”メンバーのネタが続いている。
たまには天使のような高齢者の話を書きたいが
ごめんなさい、本日も濃ゆいオバアサンの話を。
昨夜は夜勤。
排泄介助の“ツアー”をこなすため
1階に降りたときのことである。
時刻は夜中の11時半。
エレベーターから降りた私の耳に
ケンカ?とも思える大きな声がとどろいてきた。
廊下の角からそ~っと奥のほうを見てみると
いた、いた、いた~~~!
物盗られ妄想の激しいK子が、いた~~~!!!
廊下に出て自分の部屋のドアを開き
部屋の誰かに向かって大声で怒鳴っている。
「出て行きなさ~い!
そこのお菓子は持っていってもいいから
早く出て行きなさ~い!」
またしても、誰かと闘っているようである。
先月、認知症の一つであるレビー小体型認知症と診断され
それに有効であると言われるアリセプトという薬を飲み始めたK子。
どうか効き目が現れますようにと祈っていたが
レビーの主だった症状である幻視は
まだ、おさまらない。
いろいろなものと闘っている彼女も
どんなに怖くて不安で辛いかと思うが
正直、こっちもツライ。
K子の部屋を通り過ぎた向こうに
何人も、排泄介助をしなければならない方がいるのだ。
つまり
誰かと闘っているK子の脇を通らなければ夜間の仕事が進まず
トイレ誘導やオムツ交換を待っている人たちの援助が
どんどん遅くなってしまうのである。
5分間、私は廊下の角に潜んで待った。
K子が部屋に戻ってくれるのを祈りながら、息を殺して待った。
K子よ、ごめん。
昼間なら他の職員もいるから対応できるが
今、あなたの悪霊払いにつきあっているわけにはいかないのです。
彼女がやっと部屋に戻ってくれたのを見定めて
ようやく排泄ツアーに戻った私だったが
ああ、いつまでこんな夜が続くのか。
アリセプトよ、どうか効いてくれ!