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東洋医学(中医学):気の働きについて

こんにちは、鍼灸師からの投稿です
今日は「気の働き」について記事を書いてみました。
鍼灸治療は東洋医学(中医学)の基にあります。
その中医学において
「気(き)・血(けつ)」の理解が重要になってきます。
今日はその「気」について、少しお話させて頂きます。


★気の概念

我々日本人の日常会話においても
「気」という言葉は頻繁に使われています。
例えば気持ち・気が重い・気力・気に入る・
気まぐれ・気が短い・病は気から・などがあり、
その大半のものが精神的要素の多いものに関係しています。
またテレビなどでは気功により、お笑い芸人さんが
飛ばされたりもします(笑)
これも目に見えない念力というような
受け取られ方をされがちです。
では中医学では「気」をどのように考えるのでしょうか。
中医学では「気」をこのように説明しています。
↓↓↓↓↓
「気は物質であり、消耗したり、補充したりすることができる。
気は昇降出入の運動性を持ち、生理機能の中心をなす。」

これはつまり、気は人体を構成する「物質」です。
「物質」とは目に見える姿・形のあるものだけでなく、
酸素・二酸化炭素のような目には見えない物も含みます。
目には見えない酸素・二酸化炭素の存在を
認めていない人はおそらくいないでしょう。
中医学では酸素や二酸化炭素と同じく「気」は目には見えませんが、
存在している物質として考えているのです。
次に気は活動性・運動性を持つ物質です。
私達は気の巡りがいい、やる気が出てきた、
と表現することがありますね。
それと同様中医学では気は体の中で動き、
人体を動かす原動力=エネルギーと説明しています。
またスポーツ試合の場面でも、気合を入れて、気を抜くな、と
声援をかけますね。
そうです!
気は体の中に摂り入れることもできますし、
体の中から出ていくこともあるのです。
想像力を膨らませ「気」のイメージをしてみてくださいね。
次は気の生理作用についてお話させて頂きます。


★気の生理作用

①栄養 ②推動 ③温煦(おんく)④防御 ⑤固摂 ⑥気化 
の6つです。

①気は物質であり、人体を栄養する作用を持つ
→気が不足していれば人体は低栄養状態で、体重が減る、
急に白髪が増える、持久力がなくなる、などの症状がでてきます。
 
②気は活動を推進する働きを持つ
→推動には「推進」とか「促進」という意味があります。
気は内臓の活動を促進したり、血液や経絡(けいらく)の流れを
スムーズにします。
例えば内臓の一つである胃腸の活動が悪い人は
便秘や下痢の症状がでます。

③気は臓器組織を温める作用を持つ
→ということは、気の不足している人は冷え症が多いと考えられます。

④気は病邪(びょうじゃ)と闘争する作用を持つ
→西洋医学でいう所の自己免疫力や抵抗力を指します。

⑤気は異常発汗や出血を抑制する作用を持つ
→気には体に必要な人体構成成分(水分、血液、気)が必要以上に
体外に流出しないよう留めようとする働きがあります。
例えば気が不足すると、じっとしていてもダラダラ汗が出る、
不正出血が続く、などの症状が出てきます。

⑥気は生体内物質の相互変化や代謝を行う作用を持つ
→気は体の中の水分を尿へ変えたり血液に変えたりする作用があります。

中医学の「気」についてイメージして頂けたでしょうか。
鍼灸治療は、鍼と灸を使って気を出入りさせ、巡らせ、
補充をすることができます。
鍼灸治療を受けて頂いている皆様から施術後に
「体がポカポカする」「便通が良くなった」
「基礎体温全体的に上がってきた」といった感想を頂きます。
鍼灸師としてとても嬉しくなる瞬間です。
気の充実したお体作りのお手伝いを是非させてください。
鍼灸師一同皆様のお越しを心よりお待ちしております。



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