みなさん、日々の食事はよく噛んで食べていますか?
何気なく口にしているとせいぜい10回程度という方が多いのではないでしょうか。
噛むことには計り知れない多くの効能があります。まずはそのいくつかをご紹介しましょう。
・胃腸の負担軽減
唾液にはアミラーゼ等の消化液が含まれます。噛むことで分泌され胃腸の負担を軽減し、胃液の分泌も促してくれます。口は第一の消化器官と言えるでしょう。
・肥満防止
よく噛んで食事をすると、唾液が大量に分泌されます。それに伴って血糖値が上昇し空腹感がなくなり 、
少ない食事量で満足感が得られます。
・抗菌作用
小さな傷ができた時など傷口をなめたりしたことはありませんか。これは菌を抑える働きを期待しての
こと。菌の発育を抑える物質が唾液中に含まれるからです。唾液分泌が減ると口内の菌が停滞、繁殖しやすくなり虫歯や歯周病にもなりやすくなります。
・脳の活性化
咀嚼により動くのが「こめかみ」。脳により多くの酸素と血液が送られます。咀嚼は脳からの指令で行われ、噛んだ刺激はまた脳に戻り、脳を活性化します。
・ストレスの軽減
ストレスと唾液は密接にかかわります。緊張したときに喉がからからになった経験はありませんか。ストレスがかかると唾液分泌が減ります。ストレスを測る機械では唾液を採取してアミラーゼ(でんぷん分解酵素)が多ければストレスが少ないと判断するそうです。
さらに唾液は酵素、ビタミンを多く含み、がん抑制効果があることも明らかになっています。またよく噛むこ
とで食後の血糖や中性脂肪、体のコントロールに重要な役割を果たすホルモンの分泌が有意に増すという研究発
表もあります。
これらの効能を活かすには最低30回以上は噛んでいただくことです。
もし体に何等か不調があれば100回~200回でも噛んでみてください。
食べ方としては一口に多く頬張りすぎず一口ごとに箸を置きごはんとおかずは別々に入れるのがコツです。
また軟らかいものばかりでなく、よく噛む必要のある食べものを食事にとり入れることも一つです。
噛むことは無意識の行為ではなく、生まれてから学習を通じて学んだ意識行動です。
日頃ちょっと意識して噛むことに努めてみてください。
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