手洗い・うがいを忘れずに、食事や睡眠をしっかり摂り、お体を温めて、ウイルスに負けないようお過ごしください
さて、私達が毎日欠かさずしていること・・・体の血となり肉となりエネルギーの源となる「食事」ですが、東洋医学では、食べる量や好む味から、お体の状態を知ることが出来るのです。
鍼灸施術の際、「食欲はありますか?」と鍼灸師に尋ねられたことはございませんか??
食欲があるかないか、ないとすればどのようにないのか、がお体の状態をあらわしていると考えます。
【食欲がない】
想像がつきやすいと思いますが、胃の弱りを示し、食べ物を受け付けません。
【食欲はあるが、食べられない】
胃に熱がこもっています。例えば、燃えている火の中に木の枝を放り込むと、もっと炎が燃え盛上がるようなイメージです。
熱がこもった胃は、燃料(食物)を欲しがります。けれども、本当は胃は弱っているので、食べ物を受け付けられません。
【食欲旺盛】
食べてもすぐに空腹感があるのは、胃に熱がこもっており、消化作用が過度になっているからです。
火が強すぎると、食べてもすぐに燃えてしまい、胃が空っぽになると不快に感じます。
【よく食べるが、消化が悪い】
胃は強いけれど、東洋医学でいう“脾”(飲食物をエネルギーや血に変え、胃と対になり消化吸収を担当する臓器)が弱いため、消化不良となり、便が軟らかくなります。
こういった症状に対して鍼灸治療では、弱っているところを補い、多すぎるところは取り除く、といった治療を行います。
また、食べ物の味は5つに分類され、それぞれ体に対する性質や機能を持っています。
その機能が変調して弱ると、対応した味の食べ物を摂りたくなると言われています。皆様の好きな味やよく食べるものは、鍼灸治療では、とても大事な情報になるのです。
【酸味】
酸味のあるレモンや梅干しには、筋肉を引き締め、汗や尿などの排出を防ぐ性質があります。
【苦味】
苦瓜やコーヒーなどの苦いものには、余分な熱・水分を排出する性質があります。
【甘味】
甘いものは、滋養強壮作用や、緊張や痛みを和らげます。血を補います。
【辛味】
唐辛子など辛い食べ物は、気血の流れを促進し、滞っているものを発散させる働きがあります。
外邪が対表面にとりついている時は汗をかいて発散させます。
【塩辛】
醤油や海藻類などの塩辛いものは、かたまりを軟らかくする性質があります。便秘の改善や腫れ物を小さくします。
この機会に一度、食欲や嗜好品、よく食べておられる物を振り返ってみてください。
ご自身の体で、何か発見があるかもしれません
東洋医学では、こういった問診をして、また舌や脈や腹部を触らせていただき、一人ひとりの患者様と向き合います。体質や症状に合わせて治療法が異なります。
鍼灸治療についてのご質問や疑問点があれば、いつでもお気軽にお声をおかけ下さい。5F受付でスタッフにおっしゃって頂いても結構です
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