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遺伝のはなし#10:よくある相談③「着床前診断」

みなさま、こんにちは
「遺伝のはなし」では、みなさまからよく寄せられるご相談の内容をご紹介しています
今回は「着床前診断」についてです

前回、流産の多くは「偶然」生じた染色体異常が原因でおこることを紹介しました。
流産は誰にでも起こる可能性のあるものですが、実は中にはご夫婦のどちらかが染色体異常をもっていて、それが理由で流産がおこりやすくなる場合があります。
そのような場合には、ご夫婦は繰り返す流産による心理的・精神的負担を抱えることがあります。
そこで、流産の可能性を低くするために、体外受精でできた胚の染色体を調べて、流産をおこすような染色体をもっていないものだけを選別して子宮に移植する方法があります。
これが「着床前診断」です。

日本では臨床研究として行われていますので、対象となる人の条件が決められており、それを満たす場合に学会に申請をして承認が得られた場合にのみ実施できます。
誰でもすぐに受けられる検査ではありませんが、ご自身が対象となるかどうか、実際にどのようなことをするのかなど、気になることがある方は、ぜひ遺伝カウンセリングでご相談ください
当院でも、ご夫婦のどちらかに染色体の異常があり、流産を繰り返される症例に対してしかるべき手順を踏み、検査を実施させて頂いております。
ご希望の方は遺伝カウンセリングの予約をおとりください。
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