中国では5千年も前から黒胡麻は「仙人食」とか「食べる丸薬」と呼ばれて珍重されてきました。
中国最古の医学書「神農本草書」には不老長寿の薬としてその薬効は古くから認められています。
また古代エジプトではクレオパトラが健康飲料として胡麻油を愛用し、古代インド医術アーユルヴェーダでも胡麻油が利用されてきました。小粒ながら脂肪、良質のたんぱく質、ミネラル、ビタミンといった有効成分のかたまりともいえる栄養豊富な食品なのです。
老化予防に最適
胡麻にはビタミンE以外にセサミンやセサミノールなど6種類の抗酸化物質がみつかっています。これらは胡麻特有の成分で中でも黒胡麻に多く含まれています。また種皮には抗酸化性の高いセレンや亜鉛などの微量元素が多く含まれます。そして黒胡麻の種皮に含まれるアントシアニンという黒紫色の色素にも強力な抗酸化作用があることがわかっています。老化現象は細胞の酸化によって起こるとされますが、老化を引き起こす活性酸素の働きを妨げ、老人性のシミ予防をはじめ肌や髪にハリと艶をもたらしてくれます。
疲労回復に有効
黒胡麻は糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を含み体力をつけてくれます。また精神安定に役立つカルシウムやマグネシウムが豊富です。カルシウムは骨を丈夫にし、肌艶を保ち、白髪を防ぐ働きもあります。
自律神経を安定させる
東洋医学では老化現象は腎経の弱りからくるとされ、腎は人の成長や発育に関わるホルモンバランスの働
きに影響します。黒胡麻には腎気を補う働きがあり、ホルモンバランスが整うと自律神経が安定し、その
結果冷えの解消にもつながります。
便通改善
黒胡麻は腸を潤し、便通を良くする働きがあります。便秘気味の時は炒ってすりつぶした黒胡麻1日に大
さじ1~2杯ほど摂ります。いっぽう下痢気味の人は控えめに。
また強精食であり、あまり食べ過ぎるとアレルギー反応を起こす恐れもあります。
食べるときはよく炒って
胡麻は消化が悪いのでしっかりと炒ってすって食べると効果的です。
生っぽい状態だとお腹がはったり、胃もたれするので注意しましょう。
またできるだけ食べる直前にすって酸化させないように気をつけましょう。
栄養相談ではこのような身体のケアに役立つ食材の紹介や料理法などもお伝えしています。
今月の栄養・遺伝セミナーは4月21日(土)15時~開催いたします。
最新の画像もっと見る
最近の「栄養相談」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事