遺伝カウンセラーがお届けしている「遺伝のはなし」
今回からは妊娠後の検査についてシリーズでご紹介します
妊娠が分かると、妊娠経過が順調か、赤ちゃんの成長、発育が正常か、などを診てゆくために妊婦健診を定期的に受けて頂く必要があります。
妊娠11週から13週頃は、「赤ちゃんの首の後ろに浮腫がないか」をみる重要な時期にあたります。
この浮腫は「NT」と呼ばれるもので、これ自体は病気ではありません。
ただ、ある程度以上の大きさになると、赤ちゃんが病気をもつ確率が高くなると言われています。
そのためNTは赤ちゃんの状態を知る上での参考になります。
詳しい情報はこちらのサイトからの情報を得ていただけます。
NTは、妊娠11週から13週の間に診断し、厚さがある場合には1週間毎に超音波診察で経過を観察し、胎児頸部の浮腫が軽減してゆくのかを診てゆくことが重要です。
NTが5mm以上の場合、浮腫が軽減しない場合には医師から説明し、染色体検査を行う前のスクリーニングテスト(お母さんの血液から赤ちゃんの情報を得られる検査です)などを紹介させていただけます。
赤ちゃんの状態や検査について、医師としっかりとご相談ください。
当院で妊娠され、引き続き妊娠の管理を行う場合は、NTについてしっかりと診させて頂いておりますが、他院に通院されていた患者様の情報によるとNTの話をされない先生もいらっしゃるようです。
他院に通院中で、気になる患者様は先生にチラッと「NTのことが気になる」と聞いてみられてもいいかもしれません。
次回は、妊婦さんの血液でできる、赤ちゃんの検査についてお話ししたいと思います。
これらの検査については、下記の医院YouTube動画で詳しく説明させていただいております。
妊娠への遺伝セミナー②
ご興味のある方はぜひスタッフまでお声かけください
※記事に使用している写真はリンクを貼らせて頂いたサイトからお借りした物です
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