やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

2015映画その3

2015-11-19 | 映画


 今年観た映画を遅くなりましたが紹介します。個人的な感想や見るきっかけとなった事などいずれ追加したいが‥

                その3は7月まで、その4は残り

 3月3日(火)         少年H」

        

   1997年に発表されベストセラーを記録した、妹尾河童の自伝的小説を実写化したヒューマン・ドラマ。戦前から戦後までの神戸を舞台に、軍国化や戦争という暗い時代の影をはねつけながら生きる家族の姿を見つめていく。実際に夫婦でもある水谷豊と伊藤蘭が、テレビドラマ「事件記者チャボ!」以来となる共演を果たし、少年Hの父母を演じる。

   昭和初期の神戸。Hこと妹尾肇(吉岡竜輝)は、好奇心に満ちた少年だった。洋服の仕立屋を営む父・盛夫(水谷豊)、優しい母・敏子(伊藤蘭)に温かく見守られながら、妹の好子(花田優里音)とともにのびのびと育った。幸せいっぱいに過ごす妹尾一家だったが、近所のうどん屋の兄ちゃん(小栗旬)が政治犯として逮捕されたり、召集されたおとこ姉ちゃん(早乙女太一)が脱走したりと、一家の周囲にも次第に戦争の足音が忍び寄ってきた。いよいよ開戦し、軍事統制が一層厳しくなる。

   自由に物を言うこともできにくい空気が漂う中、自分が疑問に思ったりおかしいと感じたりしたことを素直に口にするHに、盛夫はしっかりと現実に目を向けるよう教える。やがてHは中学へ進学。明けても暮れても軍事教練ばかり続く。盛夫は消防署へ勤め、敏子は隣組の班長になり、好子は田舎へ疎開していた。敗戦の色が濃くなり、神戸の街も空襲により一面焼け野原となる。そして迎えた終戦。少年Hたちは、新たなスタートを切るために一歩踏み出す……。


3月25日(水)         「サンシャイン/歌声が響く街

       

   2007年に初演されて大ヒットを記録したイギリスのミュージカルを映画化。スコットランドの人気バンド「プロクレイマーズ」が1988年に発表したアルバム「Sunshine on Leith」のヒット曲にのせて描かれる人生讃歌の物語。スコットランドの田舎町リースに暮らすロブとジーンの夫婦は、結婚25周年を迎えた。そこへ息子のデイヴィーと、娘リズの恋人アリーがアフガニスタンでの兵役を終えて帰還し、一家はお祝いムードに包まれる。しかし、親戚や友人を招いたパーティで、ロブに24歳になる隠し子がいることが発覚。リズはアリーからプロポーズされるが、遠く離れたフロリダで働くという夢のため断り、恋人との新生活を始めたデイヴィーも、甘いだけではない現実を目の当たりにする。それぞれ傷ついた家族はバラバラになりかけてしまうが……。

 

3月25日(水)         「それでも花は咲いていく

        

   人には言えない心の悩みを抱く3人の男たちを主人公に、それでも力強く生きていこうとする姿を優しいまなざしで見つめるオムニバス・ムービー。ゲイを公言するものまね芸人で俳優の前田健が、セクシャル・マイノリティーの人々をテーマにした自身の小説から3編のエピソードを初脚本化、初監督も務めて映画化に挑み、渾身(こんしん)の人間ドラマを創出した。ナイーブでデリケートな問題を扱いながらも、それが誰の心の中にも隠されている普遍的な悩みや問題として提起することで、現代人の心の物語に仕上げた前田の手腕が光る秀作だ。

 

3月27日(金)         「ぼくを探しに

         

   ショメ監督はオムニバス映画『パリ、ジュテーム』で短編を手がけたことはあるが、長編実写映画は本作が初めて。本作は『ベルヴィル…』に登場する劇中歌『ATTILA MARCEL』からイメージをふくらませたもので、両親を失って、言葉を話すことができなくなってしまった主人公ポールが、同じアパートに住むマダム・プルーストが入れてくれる“魔法のハーブティ”によって失われた記憶と人生を取り戻そうとする姿が描かれる。

 

3月29日(日)         「私の息子

         

   第63回ベルリン映画祭で金熊賞と国際映画批評家連盟賞をダブル受賞したルーマニア映画。息子が起こした事故を機に、歪んでいく母と子の関係を描きだす。過保護すぎる母と、母の過剰な愛情の下で育った大人になりきれない息子との依存関係を描くことで、現代にも通じる親子の問題を浮き彫りにしている。監督はカリン・ぺーター・ネッツアー。

 

 

4月23日(木)         イミテーションゲーム』

        

   「SHERLOCK シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演で、第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。チューリングを理解し、支える女性ジョーン・クラークにキーラ・ナイトレイ。監督は、「ヘッドハンター」で注目を集めたノルウェーのモルテン・ティルドゥム。

 

 

5月1日(金)         「マダム・マロリーと魔法のスパイス

        

   老舗フレンチレストランを経営する女性が、新興インド料理店との対立と、絶対味覚と呼ばれる才能をもった青年シェフの作り出す料理などをきっかけに、頑なな心に変化が訪れる姿を描いたヒューマンエンタテインメント。スティーブン・スピルバーグとオプラ・ウィンフリーが製作、「クィーン」のオスカー女優ヘレン・ミレンが主演、「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」の名匠ラッセ・ハルストレムがメガホンをとった。南仏でマダム・マロリーの経営するレンチレストラン「ル・ソール・プリョルール」は、究極の味と穏やかな雰囲気を重んじ、ミシュランで1つ星も獲得している老舗店。ある日、そんなマロリーの店の真向かいに、賑やかな音楽とスパイスたっぷりの料理を提供するド派手なインドレストラン「メゾン・ムンバイ」が開業。全く異なる価値観の2つの店は、道を隔てて対立するが、「メゾン・ムンバイ」店主の息子ハッサンが亡き母から譲り受けたという「魔法のスパイス」とハッサンの持つ天才的な料理のセンスが、次第に両店主の頑なな心を溶かしていく。

 

5月6日(水)         「ローマの教室で」~我らの良き日々

 


「ぼくの瞳の光」のジュゼッペ・ピッチョーニ監督が、ローマで30年以上にわたり教鞭をとっている作家マルコ・ロドリのエッセイ「赤と青」を原案にした学園ドラマ。ローマのとある高校を舞台に、教育熱心な国語の臨時教師、情熱を失った美術史の老教師、しっかりものの校長ら、3人の教師を中心に繰り広げられる人間模様を描く。「イタリア的、恋愛マニュアル」のマルゲリータ・ブイ、「あしたのパスタはアルデンテ」のリッカルド・スカマルチョ、「夜よ、こんにちは」のロベルト・ヘルリッカらによる繊細な演技も見どころ。「赤鉛筆、青鉛筆」のタイトルで「イタリア映画祭2013」でも上映された。



5月20日(水)         『博士と彼女のセオリー』

        


 天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちる。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。

 

 

7月1日(水)         「さよなら渓谷

        

 真木よう子が「ベロニカは死ぬことにした」以来7年ぶりに単独主演を飾り、吉田修一の同名小説を映画化した人間ドラマ。緑豊かな渓谷で幼児殺害事件が起こり、容疑者として実母の立花里美が逮捕される。しかし、里美の隣家に住まう尾崎俊介の内縁の妻かなこが、俊介と里美が不倫関係にあったことを証言。現場で取材を続けていた週刊誌記者の渡辺は、俊介とかなこの間に15年前に起こったある事件が影を落としていることを知り、2人の隠された秘密に迫っていく。俊介役は「赤目四十八瀧心中未遂」「キャタピラー」の大西信満。「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」「まほろ駅前多田便利軒」の大森立嗣監督がメガホンをとり、監督の実弟・大森南朋も週刊誌記者・渡辺役で出演。

 

 

7月2日(木)         「そして父になる

       

  『誰も知らない』の是枝裕和監督の最新作は、病院で子供を取り違えられてしまった父親の葛藤を描いた感動ドラマ。福山雅治が是枝作品に初出演&初主演するほか、NHKの朝ドラ『カーネーション』の尾野真千子、福山とは大河ドラマ『龍馬伝』で夫婦役を演じた真木よう子が共演。普通の男性の心の揺れを、繊細に演じる福山雅治の新境地に注目。


7月23日(木)        「アリスのままで

   

 若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く人間ドラマ。ベストセラー小説「静かなアリス」を基に、自身もALS(筋委縮性側索硬化症)を患ったリチャード・グラツァーと、ワッシュ・ウェストモアランドのコンビが監督を務めた。日に日に記憶を失っていくヒロインをジュリアン・ムーアが熱演し、数多くの映画賞を席巻。彼女を見守る家族をアレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワースが演じる。


 

 



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