やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

映画15~16

2016-01-13 | 映画


  2015年その後に観た映画と新年早々に観た映画

11月6日(金)    「おみおくりの作法」

    昨年朝日新聞Globeで紹介されていた作品*1

 孤独死した人を弔う仕事をする民生係の男が、故人の人生を紐解き、新たな人々との出会いから、生きることとは何かを見つめ直していく姿を描いたイギリス製ヒューマンドラマ。「フル・モンティ」「パルーカヴィル」などのプロデューサーとして知られるウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」「戦火の馬」のエディ・マーサンが主演。人気ドラマ「ダウントン・アビー」のジョアンヌ・フロガットらが共演した。ロンドンに暮らすジョン・メイは、孤独死した人を弔う民生係として働いてきが、人員整理で解雇を言い渡され、自宅の真向かいに住むビリーの弔いが最後の案件になる。これまでも誠実に故人と向き合い、弔いをしてきたジョンだったが、最後の仕事にはいつも以上に熱心になり、故人を知る人を訪ね、葬儀に招く旅を経て、心の中に変化が生じていく。

 ラストシーンに驚愕! 実在する職業をヒントに作られたそうだ。更に、この作品は黒澤明の『生きる』と小津安二郎の『晩春』から大きな影響を受けているとも(*1)


11月8日(日)    「そこのみにて光輝く」

  

 芥川賞候補に幾度も名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志の唯一の長編小説を、綾野剛の主演で映画化。「オカンの嫁入り」の呉美保監督がメガホンをとり、愛を捨てた男と愛を諦めた女の出会いを描く。仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児とパチンコ屋で知り合う。ついて来るよう案内された先には、取り残されたように存在する一軒のバラックで、寝たきりの父、その世話に追われる母、水商売で一家を支える千夏がいた。世間からさげすまれたその場所で、ひとり光輝く千夏に達夫はひかれていく。しかしそんな時、事件が起こり……。

  「灰炭市叙景」もそうだが暗い映画です。本も同様ですが、地方都市の憂うつと再生の物語です。

 
  

11月14日(土)    「君が生きた証」

  

 「ファーゴ」「マグノリア」などで知られる名優ウィリアム・H・メイシーが初監督を務め、死んだ息子が残した楽曲を歌い継ぐ父親と、その歌に魅了されたミュージシャン志望の青年が、音楽を通じて再生し、成長していく姿を描いたドラマ。やり手の広告宣伝マンだったサムは、大学生の息子ジョシュを銃乱射事件で亡くしてしまう。会社を辞め、荒んだ生活を送っていたサムは、別れた妻から音楽好きだったジョシュが残したという歌の歌詞とデモテープを受け取る。その曲を聴き、息子のことを何も知らなかったことに気付いたサムは、ジョシュの遺品でもあるギターを手に、場末のライブバーでステージに飛び入り参加する。そんなサムの演奏を聴き、感銘を受けたロック青年のクエンティンはサムを説得し、親子ほど年の離れた2人はバンドを結成することになる。


12月3日(水)    「サンドラの週末」

    昨年朝日新聞Globeで紹介されていた作品*2

 パルムドールを受賞した「ロゼッタ」「ある子供」など、カンヌ国際映画祭の常連として知られるベルギーのジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が、オスカー女優のマリオン・コティヤールを主演に迎えた一作。体調不良で休職していたサンドラは、ようやく復職の目途が立つ。そんな矢先のある金曜日、会社が職員へのボーナス支給のために1人解雇しなくてはならず、サンドラを解雇すると通告してくる。同僚のとりなしで、週明けの月曜日に職員たちによる投票を行い、ボーナスをあきらめてサンドラを再び迎えることに賛成する者が多ければ、そのまま復職できることになる。それを知ったサンドラは週末、同僚たちを説得してまわるが……。

 音楽を排し、手持ちカメラで追う手法が現実味を醸し出すとあった。(*2) 


12月3日(水)    「戦場からのラブレター」

  

 看護婦として第一次世界大戦に従軍した女性ヴェラ・ブリテンにより綴られた自叙伝を元に製作された、戦争による愛や友情の喪失を描いたヒューマンドラマ。イギリス上流中産階級出身のヴェラは、弟のエドワードや両親と暮らす活発で明るい少女。ある日、エドワードの友人ヴィクターとローランドが滞在することになり、ヴェラはローランドに想いを寄せるように。彼との間に恋が芽生えたヴェラは家族を説得してオックスフォードの試験にも合格するが、時代は第一次世界大戦に突入。エドワードやローランドは前線へ送られ、彼らを心配するヴェラも看護婦として従軍することを志願するのだが…。

  


12月30日(水)    「マルタのことづけ」

  

 メキシコの新人女性監督クラウディア・サント=リュスが自らの体験をもとに、孤独な女性が余命わずかなシングルマザーとその子どもたちとの交流を通して希望を見出していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。家族も友だちもいない孤独な生活を送っていた26歳の女性クラウディアは、ある日、4人の子どものシングルマザーである40代のマルタと病院で知り合う。マルタの自宅に招かれたクラウディアは、にぎやかで馴れなれしいマルタの家族に戸惑いながらもどこか居心地の良さを感じ、親交を深めていく。やがてクラウディアは、マルタが不治の病におかされていることを知る。

  親友の恋人である、ほとんど初対面の男から結婚を申し込まれた女。十年後、二人は再会する。彼は彼女の親友と子を成し家庭を持っているが、気持ちはまったく変わっていなかった。誰だって真実の人生を見つけられると言う。


11月31日(木)    「ロスト・イン・マンハッタン」

  


 
リチャード・ギアがホームレス役に挑んだことで話題を呼んだヒューマンドラマ。大都会ニューヨークの労働問題や貧困層問題を盛り込みながら、ホームレス男性が娘との再会を通して再生していく姿を描き出す。かつて妻子に囲まれて幸せな人生を送っていたジョージは、現在は仕事も家族も失いニューヨークで路上生活を送っていた。ホームレス用シェルターに入ることになった彼は、そこで知り合ったディクソンの助けを借りて人生をやり直そうとする。そんな中、ジョージは疎遠になった娘マギーのもとを訪ねるが……。共演に「ハンガー・ゲーム」シリーズのジェナ・マローン、「オール・ザット・ジャズ」のベン・ベリーン、「ファーゴ」のスティーブ・ブシェーミ。「ランパート 汚れた刑事」のオーレン・ムーバーマンが監督・脚本を手がけた。


1月1日(金)    「あの日の声を探して」 

     昨年朝日新聞Globeで紹介されていた作品

 第84回アカデミー賞受賞作「アーティスト」のミシェル・アザナビシウス監督が、戦争で両親と声を失った少年が難民キャンプで懸命に生きる姿を描いたヒューマンドラマ。ナチスによって収容所に送られ、母と生き別れた少年をアメリカ兵が助けるという物語を描いたレッド・ジンネマン監督の「山河遥かなり」(1947)に着想を得て、物語の舞台をロシアに侵攻された99年のチェチェンに置き換えて描いた。両親を銃殺されたショックで声を失った9歳の少年ハジは、赤ん坊の弟を見知らぬ人の家の前に置き、ひとり放浪する。やがてハジはフランスから調査にきたEU職員のキャロルと出会う。戦争を目の前に自身の無力さを痛感するキャロルは、せめてハジだけでも守ろうと決意する。アザナビシウス監督のパートナーで、「アーティスト」でアカデミー賞候補にもなった女優ベレニス・ベジョが、キャロル役を演じている。


1月8日(金)    「イタリアは呼んでいる」

     昨年朝日新聞Globeで紹介されていた作品*3

 

 「イン・ディス・ワールド」のマイケル・ウィンターボトム監督が、グルメ取材でイタリアを訪れたイギリス人中年男性2人組の旅をユーモアたっぷりに描いたロードムービー。人生の曲がり角に差しかかっているスティーブとロブは、イタリアの5つ星ホテルや絶景レストランを取材する仕事を依頼され、ミニクーパーに乗り込んでイタリア縦断の旅に出る。2人は極上の料理や美しい景色を堪能し、旅先の恋心も楽しむが……。「あなたを抱きしめる日まで」のスティーブ・クーガンと、イギリスを代表するコメディアンのロブ・ブライドンが本人と同じ役名で主演を務めた。2人が道中で繰り広げるモノマネ合戦や絶妙な掛け合いも見どころ。

  物まねででしか本音を言えないロブがヒュー・グラントやアル・パチーノそっくりに話すさまは抱腹 『ザ・トリップ』の続編?!(*3)

昔の映画やそのロケ地など興味深いことが多く楽しめましたが、2人のセリフが長くて早いので字幕を追うのが大変でした。


1月9日(土)    「グローリー/明日への行進」

    昨年朝日新聞Globeで紹介されていた作品

 アメリカ公民権運動の最中、アラバマ州セルマで起こった血の日曜日事件を題材に描いた歴史ドラマ。1965年3月7日、前年にノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師の指導の下、アラバマ州セルマで黒人の有権者登録の妨害に抗議する600人が立ち上がる。白人知事率いる警官隊は力によってデモを鎮圧するが、その映像が全米に流れると大きな声を生み出し、2週間後に再び行われたデモ行進の参加者は2万5000人にまで膨れ上がる。事態はやがて大統領をも巻き込み、世論を動かしていく。主人公となるキング牧師を演じたデビッド・オイェロウォほか、トム・ウィルキンソン、ティム・ロス、キューバ・グッディング・Jr.、プロデューサーも兼ねたオプラ・ウィンフリーらが共演。主題歌「Glory」が第87回アカデミー賞で主題歌賞を受賞









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