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今朝テレビで栃木の原木椎茸農家さんの苦悩や取り組みについての特集をちらっと見た。
震災から五年、放射性物質の影響を受けやすいキノコ類は出荷制限をかけられ、生活が出来なくなった農家の方々は廃業するしかなかった。
それでもあらゆる手法で粘り続け、放射性物質を限界基準値未満までにしている方々がいる。
風評被害にもさらされながらも、数十年後にはまた地元で栽培した汚染されていない原木を使って栽培が可能になるようにと森を育てている。
「この木が使えるようになるには20年くらいかかる。これが育てば次の世代が使える。自分だけよければいいというんではだめです」
というような内容の話をされているのを聞いて、心を打たれた。
自分には直接実益はないかも知れない、けれど未来につなぐためにこれをやるんだ、というその美しき精神にいたく感動した。
仕事ってそういうものだよね。
自分の生活のためでもあるけど、それだけじゃない。
つなぐためだよね。
私たちの作ったものがよりよい形で次の世代に伝えられて、発展してみなが幸せになるため。
そう思ったら、仕事に対する取り組みかた、考え直そうと思った。
そして原木椎茸食べたくなった。