こんにちは
最近雨続きで「走行会」ネタなどが出来ない事もあって、ブログネタがほぼ尽きている店長です。
そんな時はネタに走るかウンチクに走るかに限ります。
余りおふざけが過ぎてもいけないので今回はウンチクに走りたいと思います。
皆さんが気になる「ロードディスクブレーキのメリット・デメリット」について知っている限りお話しいたします。
まずメリットついてですが。
1.ディスクブレーキは写真のようなバイクを代表する「エアロロード」に良く搭載されています。
それはなぜかと言いますと、ディスクブレーキの方がキャリパーブレーキよりも空力特性が良くなるそうです。
2.通常のキャリパーブレーキはホイールのリムにブレーキシューをあてるため、時間と共にリムが痩せてきます。
ですので寿命を延ばすためにはリムを分厚くする必要があります。
ところがディスクブレーキはハブに取り付けたディスクローターを掴んで止まるので、ローターは痩せますがリムは
痩せないので分厚くする必要がありません。
すなわちホイールの軽量化が出来るわけです。
(ローターは痩せたら交換できるのでリムの寿命も延びると言えるでしょう)
3.リムが熱を持たないので連続した長時間のブレーキングによるカーボンリムなどの変形及び
チューブの熱膨張によるパンクを防げます。
4.ブレーキでホイールをロックしてしまった際、キャリパーブレーキはホイールの端を掴むため
ジャックナイフしやすいが、ディスクブレーキはホイールの中心を掴むのでジャックナイフしにくい。
5.ブレーキが雨の日でも非常に良く効く
6.ディスクブレーキ搭載のホイールは写真のように真ん中に大きな穴が開いたハブに
太いシャフトを通す「スルーアクスル」と言う方式を取っています。
「スルーアクスル」を採用する事によって車体剛性が上がりカッチリとした走りになります。
大体以上がメリットになります。
続いてデメリット
1.キャリパーブレーキより良く効くので、慣れていないとホイールをロックさせやすい。
(マウンテンバイクほどは効かないようです。)
2.集団で落車の際にむき出しのローターで怪我をする可能性がある。
これに関しては賛否両論で危ない様な気もします。
対策を取っているメーカーもあり、カンパニョーロなどはエッジ部分を極限まで丸く削り
触れても切れない様にしています。
人によっては「ローターよりチェーンリングの方がよっぽど危ないじゃないか」と言う方もいます。
3.ブレーキパッドおよびディスクローターにオイルなどが染み込むと効きが悪くなる。
(パッドやローターにオイルが付着すると基本的に交換しないといけません)
4.「キィィィ~」という音鳴りがしだすと基本音が鳴りやまない。
(対処法もありますが全く効果をなさない事が多いです。)
5.ローターが歪んでいるとパッドに擦ってしまい「シュッ、シュッ、シュッ」と音が鳴る。
安いディスクブレーキは新品でも大きく歪んでいることが多く、ほぼ完ぺきな修正は不可能
6.メンテナンスに時間がかかる。
定期的にオイル交換をしないといけませんが、昔より簡単とはいえエア抜きに時間がかかります。
出先でのトラブル(オイル漏れ)には基本対応できない。
7.正式認可がまだされていないのでレースによっては出場できない事もある。
以上が私が知っている限りのメリット・デメリットです。
もしかしたら漏れや思い違いもあるかもしれませんがご勘弁を
世界的にはディスクロードは徐々に浸透し始めています。
もしかしたら今後主流になるかもしれませんね