恩師のご著書「思いの中に生きる」より
死のとき
先の続き・・・
〈このお話をされた時、引用された旧約聖書の一節を紹介しておきます。
聖書を表面的にではなく、その奥を霊的に読み取りますと、先生のお話と
一致することがわかります。〉
(略)主は言われた。
「ソドムとゴモラの罪は非常に重い、と訴える叫びが実に大きい。
私は降って行き、彼らの行跡が、果たして、私の届いた叫びのとおりかどうか
見て確かめよう」
(略)アブラハムは
進み出て言った。まことにあなたは、正しい者を悪い者と一緒に滅ぼされるのですか。
あの町に正しい者が五十人いるとしても、
それでも滅ぼし、その五十人の正しい者のために、町をお許しにならないのですか(略)」
「もしソドムの町に正しい者が五十人いるならば、その者たちのために、町全部を赦そう」
(略)「もしかすると、四十人しかいないかもしれません」
「その四十人のために私はそれをしない」
(略)「主よ、どうかお怒りにならず、もう一度だけ言わせて下さい。
もしかすと、十人しかいないかもしれません」
「その十人にために私は滅ぼさない」
(略)二人の御使いが夕方ソドムに着いたとき、ロトはソドムの門の所に座っていた。
(略)ロトがぜひにと勧めたので、彼らはロトの所に立ち寄ることにし、
彼の家を訪ねた。
ロトは、酵母を入れないパンを焼いて食事を供し、彼らをもてなした。
彼らがまだ床に就かないうちに、ソドムの町の男たちが、若者も年寄りも
こぞって押しかけ、家を取り囲んで、わめきたてた。
「今夜、お前のところへ来た連中はどこにいる。ここへ連れて来い。
なぶりものにしてやるから」
(略)夜が明けるころ、御使いたちはロトをせきたてて言った。
「さあ早く、あなたの妻のとここにいる二人の娘を連れて行きなさい。
さもないと、この町に下る罰の巻き添えになって滅ぼされてしまう」
(略)彼らがロトたちを町外れへ連れ出した時、主は言われた。
「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。
山へ逃げなさい。さもないと、滅びることになる」
(略)太陽が地上に昇った時、ロトはツォアルに着いた。
主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、
これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。
ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。
(創世記の記述を要約)
~ 感謝・合掌 ~