母の姉。
母とはずいぶん年が離れていて、もうすぐ90歳。
いつもガラガラ声で威勢よくワガママを言って、
人の話を全然聞かない伯母。
私の子どもがまだ小さい時、
片言で伯母を「おばあちゃん」と呼ぶと、
無理やり「お・ば・ちゃん」とリピートさせていたっけ。
子どもが後で「おばちゃんとおばあちゃんって、
おばちゃんの方ががおばあちゃんやのに
なんでおばちゃんって言うの?」と、混乱してたっけ。
何かを食べに行っても、おいしくなければ、
その大きなダミ声で「おいしくない」って言っちゃうから、
お店の人に申し訳なくて、
周りの私たちは、実にいたたまれない。
お店には一緒に行くとそんな事になりがちなので、
「家でごはん食べようよ」と言っても、
サービス精神旺盛な伯母は「そんなん、しょーもない!」と、
やっぱり、お店に連れて行ってくれようとする。
ああ、今日は無事に食事ができますように。
そう願いつつ、
伯母が「今度また連れて行ってあげる」
と言ってたお店の記憶を手繰り寄せ、
「〇〇食べに行こうか」と言ってみる。
伯母の中では、
「姪が連れていけってウルサイから、連れて来てやった」
というストーリーに変わっているはず。
たまにしか会わない私の、小さな伯母孝行。
自然素材の素朴な服が好きな私に、
「そんな汚い服、もう捨ててしまい」と
伯母の行きつけのブティックに連れて行き、
「これがいいわ、これ買うてあげる」と、
派手な服を買ってくれようとする。
「要らない」と言うとよけいに押し付けられるので、
「待って! 自分の着る服、自分で選びたい」と言うと、
「早く選べ」だの何だのと焦らせて、私が選んだ服に
「そんなしょーもない服」とケチをつけた挙句、
結局「これ似合うから、これにしとき」と
伯母が選んだ原色ラメ入りの服を買うはめになる。
かわいがってくれてるのはわかるけど、
私、草木染やアースカラーのシックなのが好きなのよ。
そんな派手なの絶対着れないよ。
「似合う」って言われても困る…(T_T)。
そんな、イケイケでマイペースの伯母が、
急に「食べられない」と言い出したらしい。
それは心配。
気弱な姿を見せるなんて、なかったから、
ずっとワガママ言って元気にしてると思ってた。
そんなわけないんだけど。
夫も亡くし、子どももいないので、
妹である母がすぐとんで行った。
母だって80歳に手が届きそうな勢いだけど。
私は少し遠くなったせいもあって、
結婚してからはあんまり会いに行ってない。
小学校の頃は、よく旅行に連れて行ってくれたけど。
伯母と私は2人とも片づけが下手。
法事だの正月だの、親せきで集まると
「おばちゃんと似てる」とからかわれて、
「うぎゃー止めて~」とよく言ってたっけ。
伯母はそんな私たちを見て、さほど嫌そうでもない。
あの頃の伯母は、今の私より若かったんだなぁ。
子どもがいなかったから、姪たちをかわいがってくれた。
仕事をしていた頃が一番充実してたみたいで、
無茶をした思い出をよく楽しそうに話してた。
その伯母が、緩和ケア病棟に入ってしまったらしい。
手術はできないらしい。
時節柄、ごく近い人しか会えないらしい。
終始、無言でいるらしい。
会えばグイグイと押し付けがましかったから、
わかっててもちゃんと受け止められなかったけど、
今夜、病室の伯母の寂しさが迫ってくる。
朝までちゃんと眠ってますように。
ホントは元気な時にもっと会えたのに。
ごめん。
バカだ、私。全然学べてない。
手をつなぎたい。
母とはずいぶん年が離れていて、もうすぐ90歳。
いつもガラガラ声で威勢よくワガママを言って、
人の話を全然聞かない伯母。
私の子どもがまだ小さい時、
片言で伯母を「おばあちゃん」と呼ぶと、
無理やり「お・ば・ちゃん」とリピートさせていたっけ。
子どもが後で「おばちゃんとおばあちゃんって、
おばちゃんの方ががおばあちゃんやのに
なんでおばちゃんって言うの?」と、混乱してたっけ。
何かを食べに行っても、おいしくなければ、
その大きなダミ声で「おいしくない」って言っちゃうから、
お店の人に申し訳なくて、
周りの私たちは、実にいたたまれない。
お店には一緒に行くとそんな事になりがちなので、
「家でごはん食べようよ」と言っても、
サービス精神旺盛な伯母は「そんなん、しょーもない!」と、
やっぱり、お店に連れて行ってくれようとする。
ああ、今日は無事に食事ができますように。
そう願いつつ、
伯母が「今度また連れて行ってあげる」
と言ってたお店の記憶を手繰り寄せ、
「〇〇食べに行こうか」と言ってみる。
伯母の中では、
「姪が連れていけってウルサイから、連れて来てやった」
というストーリーに変わっているはず。
たまにしか会わない私の、小さな伯母孝行。
自然素材の素朴な服が好きな私に、
「そんな汚い服、もう捨ててしまい」と
伯母の行きつけのブティックに連れて行き、
「これがいいわ、これ買うてあげる」と、
派手な服を買ってくれようとする。
「要らない」と言うとよけいに押し付けられるので、
「待って! 自分の着る服、自分で選びたい」と言うと、
「早く選べ」だの何だのと焦らせて、私が選んだ服に
「そんなしょーもない服」とケチをつけた挙句、
結局「これ似合うから、これにしとき」と
伯母が選んだ原色ラメ入りの服を買うはめになる。
かわいがってくれてるのはわかるけど、
私、草木染やアースカラーのシックなのが好きなのよ。
そんな派手なの絶対着れないよ。
「似合う」って言われても困る…(T_T)。
そんな、イケイケでマイペースの伯母が、
急に「食べられない」と言い出したらしい。
それは心配。
気弱な姿を見せるなんて、なかったから、
ずっとワガママ言って元気にしてると思ってた。
そんなわけないんだけど。
夫も亡くし、子どももいないので、
妹である母がすぐとんで行った。
母だって80歳に手が届きそうな勢いだけど。
私は少し遠くなったせいもあって、
結婚してからはあんまり会いに行ってない。
小学校の頃は、よく旅行に連れて行ってくれたけど。
伯母と私は2人とも片づけが下手。
法事だの正月だの、親せきで集まると
「おばちゃんと似てる」とからかわれて、
「うぎゃー止めて~」とよく言ってたっけ。
伯母はそんな私たちを見て、さほど嫌そうでもない。
あの頃の伯母は、今の私より若かったんだなぁ。
子どもがいなかったから、姪たちをかわいがってくれた。
仕事をしていた頃が一番充実してたみたいで、
無茶をした思い出をよく楽しそうに話してた。
その伯母が、緩和ケア病棟に入ってしまったらしい。
手術はできないらしい。
時節柄、ごく近い人しか会えないらしい。
終始、無言でいるらしい。
会えばグイグイと押し付けがましかったから、
わかっててもちゃんと受け止められなかったけど、
今夜、病室の伯母の寂しさが迫ってくる。
朝までちゃんと眠ってますように。
ホントは元気な時にもっと会えたのに。
ごめん。
バカだ、私。全然学べてない。
手をつなぎたい。
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