昨日の夜に急に思い立ち、
週末までの大阪のメトロポリタン展に
行ってきました。
計画性がないな~。
誰かと行きたいな~と思ったんだけど、
急だったのと、
そもそも人を誘うのが苦手なので、
お一人様で。
絵を見に行く時、
誰かと一緒に行ったら、
あれこれ感じたことを話せて、
その分、見方も広がるから、
とても楽しい。
1人で行ったら、
好き放題に自分のペースで見られるから、
それはそれで、静かに充実する。
「絵を見たな~」って感じになれる。
今日は、一人。
混雑を避けて朝イチで行ってみたら、
思っていた以上にすいていて、
自分のペースで見ることができた。
最初から全部みっちり見ると疲れるので、
まず会場を最初から最後までザザッと歩いて、
展示室ごとのテーマを掴む。
んで、全体を見回して、
ちゃんと見る部屋や興味深い絵に
なんとなく目星をつけておく。
そして、その絵は、
じ~~~~~っくり見る。
ほんの数点だけでも、十分。
自分がどんな印象を受けるか。
好きか嫌いか、伸びやかか厳粛か、
コレすごい存在感やなぁ…、
なんてとこから入って、
どこが一番目立ってる?
全体が△の構図やな、
この人、どこ見てるんやろ?
なんでこんなものがココに?
とか、絵に沿っているうちに、
なんでこの絵を描きたかったのかな?
描かれている人物が自分なら?
テーマは何だったんだろ?
と、作者の想いを想像してみる。
…などなど、
好き勝手に、絵と向き合ってみる。
ここ大事。
これ、わりと意識しています。
しかるのちに、
プレートにある説明を読んだり、
タイトルや年代を見たりするけど、
あんまり興味のない絵だとスルーする。
オーディオの解説も、プレートの説明も、
時代背景や作者の意図がわかったら、
おもしろさ倍増なんだけどね~。
最近は、最初からは見ないようにしています。
そうやって絵を見ると、
解説が言ってくれないところも
もっと広々と感じられるのよ!
全編、相手の意図に沿って見るのは、
「ここがすごい」の感情のボタンを押されて、
その通り「これはすごい」と反応するだけみたいで、
疲れるし、つまらない。
それ、私じゃなくてもいいじゃん。
今までは、結構解説見て安心してたんだけど、
よく考えたら、テストにも出ないし、
誰も文句を言わないのに、
なんで正しい見方に縛られてきたんだろな~。
作者の意図がどうであってもなくても、
「私が見て感じる」を、
もっと楽しむぞ~~!
きっと、絵だって、
そうやって一人ひとりが、
直接向き合ってくれる方が
喜んでると思うな。
この方法、自分が見ようと思った、
興味ある絵とすごく豊かに出会えるので、
まずは直接自分で
(そしてどうしても我慢できないなら後から解説を)
見るの、オススメです。
あ~、なんかこれって、
その辺で咲いてる花を見て、
名前だけ知ってわかったような気になって、
ろくに花を見てない、って状態と似てるかも。
名前を知らなくても、
花からちゃんと、
いろいろ教えてもらえる感性が
育っていく方がいいな。
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