『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

時間をムダにする(1)

2015年04月13日 | 考える日々
週末、友人のダンナ様(ケーキ屋さん)が、
新製品ケーキの試作品を
「これ、どう思う?」と、食べさせてくれました。

「食べてコメントを聞かせてほしい」というので、
たまたま、遊んでいた子どもたち何人かと一緒に、
「おいし~~ね~!!」とありがたくいただきました。

でも、それではモニターの意味がないので、
「もっとどうしたらおいしくなるとか、
嬉しくなるとか、聞かせてくれる?味は?形は?」
と、いろいろ話をしていました。

そしたら、子どもたち、イメージが膨らみ、
「こんなケーキが食べたい」と、
理想のケーキの絵を嬉々として描き始めました。

おお、そう来るのか!
キミたちは、何でも遊びにするんだね~。

「どんなケーキだったらもっと嬉しい?」という問いに、
まっすぐ取り組む、そのピュアな姿勢に、
とても明るいものを感じたのでした。

効率とか、無駄とか、考えないんだね~。
絵が得意とか苦手とかじゃなくて、
描きたい時に描くんだね~。いいなぁ♪

もちろん、その絵と声をまとめて友人にお渡ししました。
「おおっ!貴重なナマの声だ」と喜んでくれました。

ウロ覚えですが「星の王子様」の中に
「君があのバラの花を大切に思っているのは、
そのために時間をムダにしたからなんだよ」
という言葉があります。

合理的な目的を持たず、生産性を無視し、
効率などハナから求めず、
そういう目に見える制約から自由になって、
相手のために時間を使うこと。

それらを、仮に「愛」と呼ぶなら、
子どもの世界には愛が満ち溢れているなぁ。
それを、効率や効果や競争で消してしまわないように
大人も気を付けて、出来る時には彼らを見習わなきゃね。

子どもは、もしかして、遊ぶことで、
世に対する愛を深めているのかもしれません。

あれ、でも、もともと彼らは世を愛しているな。
父も母も、子どもにたっぷり愛されている。

そっか、逆もアリか。
世を愛していて、世に対する不安がないからこそ、
あんなにたっぷり無駄な時間に没頭できるんだね、きっと。

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