『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

自由の哲学講座、終了~~~っ!!

2016年05月20日 | 考える日々
毎月1~2回、寺子屋のように先生のご自宅に通い、
一つの机を囲んで、文字通り1文ずつ、取り組んできた
シュタイナーの「自由の哲学」。

最終章「つまりの問い」を読み終え、
「新版への付加や補遺を全部読んだら、夏ごろ終了かな~」と心づもりしていたのに、
本日、突然「ここは読みますが、ここは読みません」と先生に宣言され、
(このブログではまだ14章ですが)講座は、今日が最後となりました。

こ、、、心の準備が。

そして、ついについについについについに、
本日、最後の1行を読み終えたのです。ひゃあ~~。
2009年4月26日から2016年5月19日。
7年1カ月かけて読んできた「自由の哲学」の講座が、終了しました。

うわ~~~~ん、終わっちゃったよ~~~~~。
なんという達成感、解放感、充実感!!!

なのに、寂しさなのか、何なのか、
帰り際、玄関でお話していたら、
ワケわかんない涙が込み上げてきました。

「ことばの家」の諏訪先生、
最後まで、本当にありがとうございました。
他ならぬ、諏訪先生の導きでこの本と出合えたからこそ、
こんなに深く、この本が私に届きました。

毎回、本当に毎回、感動的な講座でした。
本の中身の素晴らしさに気づく感動と、
それを体現して生きておられる先生の深さに触れる感動と、
自分のむにゃむにゃした行動に光が当たって
自由になりゆく可能性を感じる感動と、
それによって、世を肯定的に生きていける予感への感動と…。

講座の後の帰り道では、いつも
講座を受ける前と後で、自分がどこか生まれ変わったような、
世の法則をひとつ、掴みかかっているような手ごたえを感じました。
「こういうのを“学び”と言うんだな」というじんわりした喜びを胸に抱き、
一人、ニマニマ笑いながら帰っていました。

それを一過性で忘れてしまうのがあまりにもったいなく、
家に帰ってから、一人の時間が出来ると、
あれはこのことかな、これはこのことかな?って
本と日常と結び付けて捉え直してみる行為が、
この小さなブログの開設につながりました。
子どもが小さかった頃はなかなか一人の時間が取れず、
読み直せなかった所も多々ありますが。

講座では、3時間で数行しか進まない、なんて時もありましたが、
一人で読む時間でも同じで、ほんの1段落を読みだしたら、
講座でのメモなどから、いろ~~~んな思いが結びついてきて、
自分の日常のあれこれが「自由の哲学」のまな板に載り、
書き出したら止まらなくて、半日過ぎてしまっていたり…。

講座が終了したことで、次から
「わかんなかったら、次に先生に聞く」という技が、使えなくなります。
冗談半分で「これから、わかんない時はどうしたらいいんですか~(> <)」と言ったら、
何も答えてくださらなかったのですが、なんとなく、わかります。

わかることよりももっと大事なことは、
自分で取り組んでみることなんだ、って。
でも、またすぐにお聞きするかもしれませんが…(^^;)。

最初から最後まで、一緒に学んでくださったMさん、
ずっ~~~と、一緒に歩いてくださってありがとうございました。
学びの仲間がいたことで、どれほど深まり、広がったことでしょう。
そもそも一人じゃ講座が成立しませんでしたし、
私の知らない世界や、気付かない視点をいっぱい教えてくださいました。
ありがとうございました。

翻訳者の鈴木一博さん、
数年前の講演の時「言葉じゃなくて生きざまで示せばいいんです」
っておっしゃったのが、今も私の心の深みで生きて力を与えてくれています。
こんなに誠実に、こんなに読みにくく、こんなに体に届く日本語にしてくださり、
ありがとうございました。
この驚きの翻訳の言葉の力を浴びて、少なくとも一人は、
自由に向かって歩き出しています。ありがとうございました。

職場のみなさん、私の大切にしていることを大切にし、
忙しい時にも融通を利かせてくださり、ありがとうございました。

愛する夫と愛する子どもへ。
私の学び続けたいという思いを、影に日向に支えてくださり、
また、現実と直面するしんどさに、何度もつきあっていただき、
それより何より、ただ、一緒に生きてくれることに、感謝します。
ありがとうございます。

ああ、なんという達成感、解放感!
感謝しか出て来ません。

これほど深く出会える本があることを、初めて知りました。
何度読んでも、その都度、新しく出会える確信も持っています。
1冊の本が人生を変えていくことを、初めて自分の事として実感しています。


今日、最後の講座を終え、夕方、学童保育に子どもを迎えに行って、
「ついに終わったんだよ~」という話をしながら帰りました。

「7年もかけて1冊の本を読むなんて信じられない!」と言われ、
そりゃそーだよな~と、しみじみ思いました。
最初にそんなにかかると知ってたら、取り組めたかどうか。

「なんか、出会っちゃったのよ。楽しいというより難しい本なんだけど、
少しずつわかってくる喜びってすごいし、理屈がわかるというより、
わかって、自分のすることが変わって、周りも変わるその喜びのスゴさ。
そこから、どんどん新しい道が開けて来るのよ。
やりたいことには、まっすぐ取り組むべし、って実感してるの!」
なんてことを、勢いに任せてアレコレと話してました。

最後に、ちょっとコーフンし過ぎた、と思って、少々へりくだって、
「ま、大人としては、あんまりカシコイやり方じゃないんだろうけどね~」と言うと、
子どもに「ほんまやでー(^^;)」と関西人ツッコミされました。
学び始めた頃オムツしてた子が、ここまでヒト化したんだな~、と、それも感慨深く。
いやいや、お嬢ちゃん「損得ヌキで愛する姿勢」はアナタが教えてくれたのよ。

7年は、自分の中ではあっという間でしたが、
日常は、あれこれ変わりました。

自分は今、自由か、不自由か。
行為への愛で動いているのか、何かの怖れで動いているのか。
自由でないなら、それを阻んでいるものは何なのか。
それらを、意識してみることから始める。
それが、私の生きる基本の構えになってきました。

私が学ぶのを支えてくださったみなさんには、
これから生き様で示していきたい、と
先生や、先生の先生のように、カッコ良く出てみる。

ああ、そんな強さは、まだ持ち合わせていない。
でも、今生で間に合わなくても、いつか、きっと、そう言おう。

今は、自分サイズで自分を生かすことで、
一緒に自由になっていけたらいいな。

ありがとうございました。

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