手仕事好きの常として、
母も、作るのは好きだけど、作りすぎる(^^)。
というわけで、生前整理中の母は、
私が顔を出すたびに
アレコレ持って帰って欲しいという。
「いらんかったら、捨ててくれていいから」と。
捨てるのはしのびないけど、私は着た切り雀。
新しい服は、ま~ったく要らないのです。
「ほどいちゃっていいならもらうけど」と引き受けた、
ふわふわの不思議な質感のセーター。
自分が持っていたミントカラーの段染めの毛糸や、
グレーのモヘアとか、うす紫のツイードみたいな糸とか、
あれこれハンパな糸があったので、全部集めて
目数も数えず、てきとーに輪っかに編んでみた。
和編みの針で、メビウスみたいにちょとひねって、
時々毛糸を変えながら、ぐるぐると、
表、裏、表、裏…とひたすら編み進む。
リズムにのって手を動かしているうちに、
なんとなく、
スヌード(って言う?輪っかのマフラー)みたいになった。
半周ねじって編み進めたら、
メビウスの輪みたいになるかと思ったけど、
てきとーにねじりすぎて、半周じゃなくて1周回ってた。
あら~。まぁ、いいか(^^)。
思ったより幅も広くて、
スヌードというよりは、
襟の打ち合わせのある和風のセーターみたいになったけど、
それはそれで、まぁ、いいのいいの(^^)。
編んでいる途中に母が見て、
「この毛糸、よくほどけたね。
あれ? ねじれちゃってるよ??」とゆーていた。
わざとねじれさせて編んでると説明したけど、
あんまり納得してなかった。
柔軟に考えるのが苦手なお年頃に突入。
冗談で「完成したらご返却いたしましょうか?」と言うと、
「ご遠慮申し上げます」と笑ってた。
自分が要らないものを誰かが生かしてくれるのって、
嬉しいよね。
私も、母が編んだ毛糸をもらって、
それを別のものに生かせるのは嬉しい。
元気でいてくれることが、
当たり前じゃないかもしれないと思うと、
両親が元気でいることが嬉しい。
両親の思い出を私の中に生かしておきたいと思うのに、
なんでもっと普段から話聞いてあげないのかな。
家族は元気にゴキゲンにいるだけでいいから、
自分が今やってることを伝えたり、
改まって両親の話を聞くことって、あんまりないけど…。
前に子どもの頃の話を聞いたら、
すごく楽しそうに話してくれたから、
またいろいろ聞いてみようっと。
基本的に、人の話を聞くのは好きなので。
この世の記憶って、
どのくらい持っていけるのかなぁ?
マーガレット・ワイズ・ブラウン♪素敵な方ですよね。彼女の手掛けた作品は大人が読んでも大好きになるようなものばかり。絵と言葉と、その世界観が一体となって詩のような美しさですね。うさぎさんの「僕にげちゃうよ」も好きだしーー。そんなお話がオキツさんと出来て嬉しいです。
ワイズブラウンは、子どもを寝かせる時に『おやすみなさい』っていう絵本にいつもお世話になってました。小鳥や魚や車や…ひとつずつに「おやすみなさい」って言っていくの。手が大きくて暖かくてね~。って、文脈と違うことを語ってしまってゴメンなさい。