少し前の手仕事の会で、
「芸術的ってどういうこと?」
という問いがありました。
音楽、絵画、いろんな芸術がありますが、
「芸術的ってどういうこと?」と聞かれて、
私は、しばし考えて、
「人間が意識的にすること。
衣食住の必要を越えてやむにやまれずにすること」
と答えましたが、どうでしょ?
アメリカだかどこかの国で、
美術館と自然史ミュージアムが
向かい合って建っているところがあって、
それが「アート」「サイエンス」という英語だった、
と教えてくれた方もいました
(間違ってたらゴメンなさい)。
芸術と工芸との境目はどこ?
手芸はどうなんだろ?
見本通りに作成するものは?
パターンのある洋服は?
美しい曲をまだ美しく弾けない私のピアノは?
日ごろ使っている大量生産の道具は?
母がいつも嘆く
「私にはオリジナリティがない」
と言いながら、見本とパターンを参考にしつつ、
自分なりに、布地や色の配置を考えて作る
パッチワークの大作。
あれは完全に「芸術」に違いありません。
図案通りにつくるクロスステッチの刺繍とか、
トレーシングペーパーで下絵を写して描く絵とか、
そういうのは、う~ん、芸術とは言いにくいかなぁ。
とか言ってたら、
一見、それらは見本の再生産だから、
アートじゃないかな?と思ったんだけど、
「それだってどうしてそれを作りたくなったのか、
っていうところに意識的になれば、
それも立派なアートになる」という可能性も示唆されました。
布を強くするための刺繍は?
靴下を繕うための補強は?
部活の後輩が先輩のために作った、
デコボコなフェルトマスコットは?
赤ちゃんのクレヨン殴り書きは…?
考えていけば、
何だってアートになり得る、と思ったのでした。
デュシャンの「泉」(←あの有名な男性用小便器)だって、
芸術だと言われたら芸術だもの。
芸術…かなぁ?
と言う時点で、すでに芸術かな?
最初に考えた「芸術って何でしょう?」の答え、
「人間が意識的にすること。
衣食住の必要を越えてやむにやまれずにすること」
だとしたら、ケンカだって芸術になり得るから、
やっぱり、その定義もちょっと違うのかなぁ??
▼本日のフォルメン 81/100
何度動いても、
すんごい動きがダイナミック!!
日常で、こんなウルトラC級の動きは
なかなか出来ません。
※「何コレ?おもしろそー」という方は、
コチラをどうぞ。
私にとっては、
心を整えるヨガであり、瞑想の時間です。
芸術・・・言葉遊びですが。
経済活動と結びつくかで私は判別しています。
お母さまの作ったものは芸術。値段はつきませんし本人は満足せずの高みを目指していますからね。
工芸が手芸でもかなりの部分で経済活動と結びつかざるをえないように思います。
アートがサイエンスでネイチャー。
オキツさんの判断でよろしいのではないでしょうか。
伝わることがないもの。
技術は伝えることができるもの。
あと、ケンカも芸術?ってのは「ほぼ芸術に含まない」に一票です。ケンカのほとんどは、人間の人間たるところじゃなくて、動物としての人間性の発露だから。