子どもを迎えに行くことになり、
山奥の道を車で走っていた。
学生時代、
バイクで何度もツーリングした道。
余りにも懐かしい風景に、
当時の様子がありありと思い出されて、
その道を一緒によく走った友人に電話をした。
すっごい久しぶりに。
最初は寮でたまたま同じ部屋。
そこを出てからも、
下宿を行き来して朝まで話したり、
そのまま一緒に寝たりしてたなぁ。
当然、懐かしがって、
キャーキャー言うくらい
喜んでくれると思っていたのに、
電話に出た彼女は怪訝な声で
「ハイ…?」って。
あれ、気分、落ちてる?
おお~~~~~~~~い。
後でわかったことだけど、
ケータイを更新する時に、
なぜか番号が引き継げてなくて、
誰かわかんなかったらしい。
あ~ビックリした。
わかった後、
「今、あの風景の中を走っててさ」
って言うと、
「うわっ、懐かしい~」って大盛りあがり。
「ロー(力強くて重いギア)に入れたまま走って
“後ろから引っ張られてるみたい”って怖がってたの、
覚えてる?」
「コケた後で、“カーブを曲がった所に
急に20cmくらいの段差が出てきて”、
ってめっちゃ力説してたけど、
実は歩道の縁石やったとかさ」
な~んて、当時のバカ話で大笑いした。
「それにしても、
30年がこんなに早く感じるとは思わなかったね」
ってのが、2人の実感。
バカ時代を共有した友人とは、
いつでも、何年会ってなくても、
一瞬で30年をワープできる。
あと30年ワープしたら、
2人とも生きてるんだろうか。
平均寿命は長くなったようだけど、
人生は思いがけず短いのかもな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます