日々是粗忽

粗忽な日々の日記

神戸在住 だった頃

2015-01-18 00:02:14 | 日記/エッセイ
阪神淡路大震災

1月17日 阪神淡路大震災発生から20年。
今日(下書きしているうちに昨日になっちゃった)は朝からTVでは追悼式典の中継やら特集番組の放送が行われていたが当時、神戸在住であった私も思うところがあったりする。

と、言っても地震当日は会社の鎌倉地区へ長期出張中で、その恐怖を体験することはなかった。


ちょっと、そのときの事を思い出してみたい。

それを初めに知ったのは、会社の長期出張者用寮の食堂に据え付けてあるテレビでのニュース報道だった。
その朝7:00頃、寮の管理人のおばちゃんとテレビに映し出される神戸市辺りから上がる煙を見ながら、
「どうなってんのかねぇ アパート(ワンルームマンションだが)心配じゃないの」と、会話しながらご飯を食べた。
その被害の甚大さを思い知らされたのは、出張から一時帰還してからだった。

勤務先の尼崎の製作所も当日は復旧作業などで、所属部署とは連絡がつかなかった気がする。
(20年も経つと記憶が曖昧)
数日後、ワンルームマンションのオーナーと連絡がつき(奈良に在住)、建物自体は大丈夫で水道は止まっているが電気は通っていて、管理会社が各部屋のブレーカを落としてるとのことだった。
まぁ長期不在で冷蔵庫には生ものは入ってなかったんで・・・

震災から約2週間後、一時帰還命令が出ました。
大阪方面から、自宅の最寄り駅までまだ電車が復旧していないと言うのに・・・
(当時、神戸市東灘区御影中町にワンルームマンションを借りて住んでいた)
更に追い討ちをかけるように「特許もまだ書いてないよね、提出期限来るよ」、って
全く・・・
「ご無体な」と、思いましたよ。

一時帰還が短期だったのかどうだったかも、記憶が曖昧。
一度出張先へ舞い戻って、改めて戻ってきたような気がするが・・・

帰ってきた初日の宿は、会社の1つ上の先輩か同期の寮だった。
神戸の自宅へ戻るのに、泊まった先輩の自転車を借りたのを覚えている。
自転車は結局返せず、5000円ぐらいで売ってもらうことにした。

国道2号線をママチャリこいで神戸市東灘区まで。
どれくらいかかっただろうか。
西宮を越えた辺りから歩道には、倒壊した家屋の瓦礫や何やらで自転車をこぐことが出来ずほとんど押して歩いた。
発生から2週間を経っていたが、神戸までの道は家族や知り合いを探しにいくのか、または食料や物品を届けに行く人なのか混雑していた。
結構きつかったが、かかった時間がどれくらいだったのか全く覚えていない。
とりあえず日が暮れる前に、自宅へ到着したはず。

なんとか辿りついて自宅の玄関を開けると、入ってすぐのキッチンにあった冷蔵庫から酒のビンが放り出され、部屋に入ると照明のカバーは落ち、TVとパソコンのモニターが倒れ、部屋中のあらゆる物が中央に集まっていた。

当時の写真を使い捨てカメラで撮ったんだが、何処にやってしまったのか。(当時はまだデジカメなんて無い)
福岡の実家に置いてきたかのかな?

通勤経路は、[阪急御影-阪急塚口]なのだが、阪急は神戸線が武庫川橋梁が落ち、JRも同じく。
1月末までに阪神が「梅田」から「御影」の手前「青木」まで復旧したので、[阪神青木-阪神今津/阪急今津-阪急西宮北口-阪急塚口]のルートで通うことになる。
その後しばらくして「御影」まで復旧した。
阪急神戸線は6月に全面復旧となる。

自宅に戻ってから、毎週末自宅周辺と三宮(一回だけ歩いて行った)を写真に収める。
(写真の行方は先の通り)

自宅前の二階建ての木造住宅は脆くも崩れ、周囲の一戸建てやマンションもかなりの打撃を受けていた。
JRの高架も無残に落ちていた。
阪神電車の石屋川高架車庫はほぼ全滅。

三宮の行きつけだったショットバーが入っていたビルは助かっていた。
建物を見た後、メリケンパークでショットバーの店員と劇的な再会を果たす。
また夫婦でやっていた焼き鳥屋は木造の建物が傾いていた。
入り口には「家族全員無事です。。。ここにいます・・・」の張り紙があり安堵した。
当時小学生低学年の息子さんがいて、早い時間に訪れたとき、たまに店ののカウンターで宿題?漫画の本を読んでいたりしていて安否を心配していた。

ショットバーは震災後再開してその後も常連として訪れたが、焼き鳥屋はそれ以来行き先不明で再会できていない。
もう引退しているだろうな。
(ショットバーも結婚後足が遠のいていて、数年前訪れてみたが無くなっていて残念)
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