ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

『野蛮と文明の衝突』とネタニヤフ首相が米議会で演説

◆7月25日 ネタニヤフ氏が米議会で演説、ガザ「完全勝利」訴え 停戦協議に言及なく戦闘継続姿勢(産経新聞)
 ネタニヤフ首相は24日、米議会の上下両院合同会議での演説で、・ハマスとの戦いは「野蛮と文明の衝突」と断じ、イスラエルと米国は団結して共通の敵であるイランを打ち負かすべきだ、
・イスラエルは米国の権益や民主主義を守るため「文明の最前線で戦っている」
・トランプ前政権の仲介でイスラエルと一部のアラブ諸国が国交を正常化した20     20年の「アブラハム合意」を発展させ「アブラハム同盟」を結成すべきだと。
・ガザ攻撃に抗議する米国人のデモ参加者を「イランにとって便利な愚か者」「恥      を知れ」とこき下ろし、戦争犯罪などの疑いで自身への逮捕状手続きが進む国際      刑事裁判所(ICC)を激しく非難した。
・ハマスの昨年10月の奇襲攻撃を旧日本軍の真珠湾攻撃と同列視し糾弾した。
 議場では共和党議員が総立ちで拍手、民主党側ではパレスチナ系のタリーブ下院  議員が「ジェノサイド(集団殺害)で有罪」のカードを掲げ、民主党ペロシ元下院議長は外国首脳による議会演説では「最悪だった」と酷評。議会付近ではデモ隊数千人が、イスラエル国旗を燃やすなどして演説に抗議した。

◆7月25日 イスラエル首相が米議会で演説、ボイコットする議員も 自国と米国で抗議デモに直面(ロイター)
 ネタニヤフ首相は、米議会での演説で、
・状況の打開の可能性のある協議が進行中で、「現在、人質の解放に向け集中的な      取り組みを積極的に行っており、この取り組みが実を結ぶと確信している。その      一部は今まさに行われている」
・(停戦後のガザについて)イスラエルの破壊を求めないパレスチナ人が主導する文                民政権が統治すべきだ。これは過大な要求ではない」
・戦闘終結後、「イスラエルとアラブ諸国の間で中東の安全保障同盟を構築する]
・米国とイスラエルは中東全域におけるイランやその代理勢力の脅威に共に対抗す     る同盟国だ。
・「(バイデン大統領は)、最も苦しい時期にわれわれを支えるためにイスラエル      を訪問してくれた。それは決して忘れられないだろう」
 数十人の米議員はネタニヤフ氏の演説をボイコットし、パレスチナ系のラシダ・タリーブ議員(民主党)は、ネタニヤフ氏が戦争犯罪者だとするプラカードを掲げて傍聴席に座っていた。議会議事堂の外では、警察がネタニヤフ氏の訪問に抗議するデモ参加者に催涙スプレーを使用した。イスラエル国内でも、ネタニヤフ首相の辞任を要求する抗議デモが数カ月続き、人質解放を求めるデモも行われている。ネタニヤフ氏の米ワシントン訪問を前に、人質の家族らは同氏に対し、イスラエルにとどまり人質解放につながる停戦実現に向けて努力するよう強く求めた。

◆7月25日 ネタニヤフ首相、トランプ氏称賛 米議会で演説「全てに感謝」(共同通信)
 ネタニヤフ首相は、米議会での演説で、
・トランプ前大統領を「イスラエルのためにしたこと全てに感謝したい」と称賛
・トランプ政権の仲介でアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4カ国がイスラエル          と国交正常化で合意したことに触れ「トランプ氏の歴史的なリーダーシップ」のおかげだとたたえた。
・トランプ氏が暗殺未遂事件を切り抜け「米国人と同様にイスラエル人も安堵した」とも話した。26日には米南部フロリダ州でトランプ氏と会談する。 

◆7月25日 ネタニヤフ氏、停戦協議に言及せず 支持率低迷で戦闘に固執の見方(産経新聞)
 世論調査で、ネタニヤフ氏は「直に首相を辞任すべきだ」「終戦後に辞任すべきだ」の回答を合わせると、全体の72%に上った。昨年10月以降、ネタニヤフ氏の支持率は低迷し、首相の座を追われかねない国会選を避けるため、戦闘継続に固執している。中道野党のラピド前首相は、ネタニヤフ氏が「人質解放の協定に触れずに1時間しゃべった」と批判した。

◆7月25日 ガザ停戦交渉は大詰め、米・イスラエル首脳会談で協議へ=米高官(ロイター)
 米政府高官は24日、バイデン大統領とネタニヤフ首相が残る相違点について25日に協議し、問題はあるが、合意は近い、溝を埋めることは可能で、合意に向けた協議が来週にかけて行われ、根本的な問題があった1カ月前とは大きく異なり、バイデン、ハリス両氏がガザを巡る政策で「完全に一致」していると述べた。合意がまとまれば、戦闘が6週間停止され、その間に人質のうち女性と高齢男性、負傷者が解放される。

◆7月25日 停戦合意「まとまりつつある」 ガザ交渉、米高官が見通し(時事通信)
 米高官は、バイデン大統領は25日のネタニヤフ首相との会談で「最後の隔たり」を埋めることをめざし、「停戦合意に向け構造的な部分に焦点を当てる」「会談は、どう隔たりを埋めるかだ」と指摘し、妥結に向け双方の歩み寄りが必要になるとの認識を示した。 

◆7月25日 ガザの空爆で亡くなった母親から赤ちゃん誕生、家族は「奇跡」(ロイター)
 妊娠9カ月のオラ・アルクルドさんは、生まれてくる息子を抱くことを心待ちにしていたが、ヌセイラトにある自宅は19日、空爆を受けて破壊され、オラさんは家の数階下に投げ出されて死亡した。おなかの赤ちゃんは生きていた。医師はオラさんの遺体から赤ちゃんを取り上げた。家族は「奇跡だ」と話した。ガザの赤ちゃんはイスラエルの攻撃から生き延びてもなお、多くの困難に直面している。ガザ地区内の多くの病院が破壊され、深刻な被害を受けている。医師によるとオラさんの子どもは他の病院に移送され、保育器に入れられているという。父親は「この子は今、母乳を飲むという基本的な権利さえ奪われている。母親が殉教し、母のいない、母の愛情を受けられない子どもとして生きている。困難な状況に置かれ、最も基本的な権利も奪われているこの子が、一体何をしたというのか」


◆ひかるの呟き◆
ネタニヤフはイスラエルによるパレスチナ人のジェノサイド(集団虐殺)を「野蛮と文明の衝突」と言い放った。それは「占領・封鎖・大虐殺」の別の表現で、侵略者の城東語でしかない。

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