ピザ店勤務の最終日は、思ったより早くきた感じだった。ピザ店にいる間はお母さんに作ってもらった弁当をサトウさんに届けてから出勤した。サトウさんは恐縮したけど、弁当を作ると言いだしたのはお母さんで、僕もサトウさんにはせめて1日1食でも普通の家庭料理を食べてほしかった。
「サトウさんがカレーなんて、シャレにもなりませんよ」と僕が言うと、「うまいこと言うな」とサトウさんが笑った。このシャレはお父さんの受け売りだ。
デリバリーの新しいスタッフには、ナカムラ君が紹介した野球部の後輩と定年退職をしたオジサンが入った。元野球部のイノウエ君はバイクを買うために、オジサンは生活のために、働く気満々だ。
「お世話になりました」と店を出ようとすると、店長がピザの割引券と、スタッフからの寄せ書きをくれた。あまり話したことないキッチンの女の子やオバサンからのメッセージもあって、クマやウサギやカバやアンパンマンがピザを食べている絵も描かれていた。店長からのメッセージは「ガンバレ!君ならできる。でも、いつ帰ってきてもいいゾ」だった。
第2章につづく
「サトウさんがカレーなんて、シャレにもなりませんよ」と僕が言うと、「うまいこと言うな」とサトウさんが笑った。このシャレはお父さんの受け売りだ。
デリバリーの新しいスタッフには、ナカムラ君が紹介した野球部の後輩と定年退職をしたオジサンが入った。元野球部のイノウエ君はバイクを買うために、オジサンは生活のために、働く気満々だ。
「お世話になりました」と店を出ようとすると、店長がピザの割引券と、スタッフからの寄せ書きをくれた。あまり話したことないキッチンの女の子やオバサンからのメッセージもあって、クマやウサギやカバやアンパンマンがピザを食べている絵も描かれていた。店長からのメッセージは「ガンバレ!君ならできる。でも、いつ帰ってきてもいいゾ」だった。
第2章につづく