「田村はパーキングに入った。一度車を下りたらしいのは、黄と青山が確認している」
衛星から送られてくる画像を見て、黒木が言った。催眠状態が解けていない近藤が、「こんなにいい女に囲まれてんのに、田村さん、何やってんだ?」と言っていたことから、主犯格の男の名前は田村であると言うことはほぼ確定している。
「黄さんも青ちゃんも、武器らしい武器は持ってませんよね?」
村崎もディスプレイを見た。
「こんなに車の多い場所で発砲されたらまずいし、人質の藍原にも二人にも危険だ。黄達には一時退却してレンジャーズに合流するよう伝えた」
「藍原さんを助け出せない二人は無念でしょうね」
自分も藍原を救えなかった緑川が悔しそうに言った。
「俺達が近付くと巻き込む恐れがあるほど人がいるってことは、田村も簡単には藍原に手を出せないんだから、奴が動き出すのを待とうぜ。どこにいるかは分かってるんだし」
村崎は緑川に言った。緑川がうなずいて、赤沢は握り締めた右の拳を左手に打ち付けた。「野郎が1人なら、ブルドーザーで踏みつぶしてやるのに!」
よくひき締まった口元から歯ぎしりが聞こえてくるようだ。
衛星から送られてくる画像を見て、黒木が言った。催眠状態が解けていない近藤が、「こんなにいい女に囲まれてんのに、田村さん、何やってんだ?」と言っていたことから、主犯格の男の名前は田村であると言うことはほぼ確定している。
「黄さんも青ちゃんも、武器らしい武器は持ってませんよね?」
村崎もディスプレイを見た。
「こんなに車の多い場所で発砲されたらまずいし、人質の藍原にも二人にも危険だ。黄達には一時退却してレンジャーズに合流するよう伝えた」
「藍原さんを助け出せない二人は無念でしょうね」
自分も藍原を救えなかった緑川が悔しそうに言った。
「俺達が近付くと巻き込む恐れがあるほど人がいるってことは、田村も簡単には藍原に手を出せないんだから、奴が動き出すのを待とうぜ。どこにいるかは分かってるんだし」
村崎は緑川に言った。緑川がうなずいて、赤沢は握り締めた右の拳を左手に打ち付けた。「野郎が1人なら、ブルドーザーで踏みつぶしてやるのに!」
よくひき締まった口元から歯ぎしりが聞こえてくるようだ。