約70種類の水生生物が展示されています。
個別にはその生態や特徴を解説しています。
展示は、荒川の約200kmを、上流から河口域まで下るようなスタイルで展示されています。
天然記念物としては、国指定のミヤコタナゴ、県の魚ムサシトミヨ、食虫植物ムジナモを増殖して展示しています。
この日は、幼稚園や小学校の生徒さんたちも見に来ていました。
↓ ムサシトミオです。
体長は3~6cmと小さな魚です。背ビレには、外敵から身を守るときに出す8~11本のトゲがあります。
水温が低く、水のきれいな所を好み、現在では日本で唯一、熊谷市の元荒川上流にしか生息していません。
↓ ミヤコタナゴです。
現在では、羽田をはじめとする数ヶ所でしか自然状態での生息が確認されていません。
湧水のある河川の支流や湧水池に閉鎖的に生息します。
河川改修工事や圃場整備事業、休耕田化、都市化などにより、ミヤコタナゴや産卵母貝(マツカサガイ等)の生息環境が荒廃・消滅したことが大きな原因です。
また、オスが非常に美しい婚姻色を呈することから相次いだ密漁や密売も減少に拍車をかけました。
↓ ムジナモ
モウセンゴケ科の多年生の食虫植物です。
その生態は、沼や水田に浮かび、根はない。茎は長さ20センチ程度。葉は数枚ずつ輪生し、虫が触れると二枚貝のように閉じて虫を捕らえる。
夏、水面上に柄を伸ばし、淡緑色の5弁花を開くが1日でしぼむ。埼玉県羽生市の宝蔵寺沼のものは天然記念物。
浮葉がハエトリグサと同じく二枚貝のような捕虫器官になっており、動物プランクトンを捕食します。
今の時期、子供たちの訪問も多いので水族館が工夫した水槽です。
裏面に顔を出して写真を撮ると水中に小魚たちと一緒にいるように見えるのです。
10/09