2,3日前に白川郷の神社で脈々と受け継がれている「どぶろく祭り」の話題をテレビで取り上げられていた。あのどぶろく祭りを最初に始めた神社の村落が消滅し、それを受け継いだ神社の村落も消滅し、現在は3代目の神社が受け継いでいるそうである。こうした文化が受け継がれていることを、私たちはもっと、もっと真剣に受け止める必要があろう。
このブログで、このところ、御嵩町にある114年の歴史を誇る東濃高校の話題を取り上げさせていただいている。願興寺は1200年にならんとする歴史があり、御嵩町は東山道の宿駅も設けられた歴史ある町である。それぞれの地域にそれぞれの文化的な持分があると思う。
東濃高校での取り組みは、正にその文化の伝承ではないだろうか。114年もの時を刻んできた高校を失ったとしたら、私たち地域の人々の落胆は計り知れないように思う。そうした意味でも、悪い噂の絶えなかった東濃高校であるが、地域の住民や行政があの取り組みを支えずにはいられないと思う。
”学校、勉強、すべてめんどくさい、でもそんなめんどくさがりやな自分はどうにかしたいと思う。それでもめんどくさい… 明日から頑張ろう… アルリン” この文章を書いた子を馬鹿にするのは容易い! しかし、この子をこうした想いにさせるまで、どれだけの人がどれだけご苦労されたかと思うと、それは敬服に値すると思う。
さあ~て、1200年間を時に民衆の、時に権力者の祈祷寺として、脈々とその持分を発揮してきた我が願興寺… 以後、千年そして二千年… 保たせるのは容易ではない。1107年の兵火による焼失時も、1572年の焼失時にも、それぞれ地域の人々によって再興されてきた。この想いに応えたいと思うが…。
私たちが今、何をなすべきか! そして、将来にどう託すのか! 選択の難しさに私たち自身、悲鳴を上げそうである。
願興寺公式サイト「喜捨願い」
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