顔が熔けてゆく、そして体が熔けてゆく。
化け物のように、人間らしくなく、崩れてゆく自分。
生きているのは、恥をさらしていくため、人に後ろ指さされるため、
それとも、このつらい人生を生き抜いて、次の無の世界への、扉をあけるため。
私の心は、らい病患者のように、溶けてしまい、人間の心が信じられないものとなった。
誰にも会わない、孤独を好むのは、もう心がほとんど熔けて、崩れて、すこしだけだから。
人間らしい考えがないのは、私の心に住みついたらい病菌のように、こわしたのだ。
見えない苦しみなどだれにも分からないだろう、見えない痛みなどわからないだろう。
苦しむぐらいなら、もっとすべて熔けて消えてしまったら楽かもしれない。
しかし、らい病患者のように、命をひそかにまっとうしなければいけない。
誰にも理解されないで、一人ですべて、崩れおちていて、心だけからっぽになり、
やがて、苦しみのない、てんごくである、無の世界へといざなうだろう。
老いることは怖い、私はこれ以上崩れることも、怖い、
心が、氷のように、すべて溶け出すような、夏が嫌い。
化け物のように、人間らしくなく、崩れてゆく自分。
生きているのは、恥をさらしていくため、人に後ろ指さされるため、
それとも、このつらい人生を生き抜いて、次の無の世界への、扉をあけるため。
私の心は、らい病患者のように、溶けてしまい、人間の心が信じられないものとなった。
誰にも会わない、孤独を好むのは、もう心がほとんど熔けて、崩れて、すこしだけだから。
人間らしい考えがないのは、私の心に住みついたらい病菌のように、こわしたのだ。
見えない苦しみなどだれにも分からないだろう、見えない痛みなどわからないだろう。
苦しむぐらいなら、もっとすべて熔けて消えてしまったら楽かもしれない。
しかし、らい病患者のように、命をひそかにまっとうしなければいけない。
誰にも理解されないで、一人ですべて、崩れおちていて、心だけからっぽになり、
やがて、苦しみのない、てんごくである、無の世界へといざなうだろう。
老いることは怖い、私はこれ以上崩れることも、怖い、
心が、氷のように、すべて溶け出すような、夏が嫌い。