もうすぐ大好きな暖炉の季節がやって来ます。
日暮れると、ひんやりとした空気の中にそれぞれの煙突から立ち上る薪の匂いが立ちこめて、
やがてとても静かな夜がやって来ます。
暖炉で踊る火の粉を眺めながら、おしゃべりをしたり音楽を聴いたり映画を見たり・・・・
そんな夜の為の長椅子を探していました。
フォーマルで洗練された装飾の要素の強いものは、アンティークショップで見かけていました。
インテリアとしてはとても素敵なのですが、美しい姿勢で座ってこそサマになる美人椅子。
私が欲しいのは、もっとカジュアルでお行儀を気にせずにいつまでもそこに居たくなる様な椅子。
先日ひょんなところで、真っ白なコットンのカバーが掛かった、
とてもシンプルでカジュアルなものを見つけました。
小柄な私ですと、寝そべってつま先がはみ出るぐらいの十分な長さです。
バーカウンターから眺めた時に、後ろ姿が少し寂しいとのバーテンダーからの指摘で、
マレーシアで求めたテーブルセンターを、背もたれの中央に垂らしました。
白いコットン地にシルク刺繍の地模様が施されていて、
中央にはシルクでパッチワークがしてあり、先端にタッセルが付いています。
以前テーブルセンターとしてこちらを使ったところ、
汚しそうで落ち着かないとゲストに気を使わせてしまったため仕舞ってあったのですが、
こんな形で日の目を見せてあげることが出来ました。
様々なテクスチャーの白を重ねる、大好きなコーディネートで私らしく。
私、すべすべ、フワフワなものが好きなのです。
我が家はそれはもう、ひたすらに白一色のインテリアですが、
白を美しく保つ為に、ブランケットやクッションなどを上手に使って、
直接肌に触れる部分をカバーするようにしています。
全てを包み込む必要など無く、座る時にフワッと広げるだけです。
ファブリックは布用の防水スプレーでガードしていますし、
全て洗えるものを選んでありますが、あまり頻繁なお洗濯は避けたいもの。
日常のお手入れは掃除機で布目に詰まったホコリを吸い取るのみ。
摩擦の多い、汚れ易い部分をデコレーションも兼ねてカバーしてくれる、
クッションカバーやブランケットを、香りの良い洗剤でこまめに柔らかく洗い上げる方が、
簡単で合理的だと思います。
インテリアを表現する言葉に" inviting"という形容詞が有りますが、
この長椅子は私にとってまさにinviting.
暖炉の季節が益々楽しみになりました。
あれ!こんなところに別のすべすべフワフワが
新しい椅子をア・リ・ガ・ト
・・・・・違います。私のです。
どうぞ素敵な週末を